内容説明
第二次世界大戦直後のドイツ。レップマンは、子どもたちに精神の糧となる「本」を手渡すことを唱える。「子どもの本を通しての国際理解」という彼女の理念は、ミュンヘン国際児童図書館と国際児童図書評議会に今も受け継がれている。子どもの本の力を信じつづけた女性、イェラ・レップマンの自伝。
目次
1 母国ドイツへ
2 戦後ドイツの人々
3 国際児童図書展
4 戦後ドイツでの仕事
5 アメリカ講演旅行
6 子どもの本を通して広がる世界
7 ドイツから世界へ
著者等紹介
レップマン,イェラ[レップマン,イェラ][Lepman,Jella]
1891年、ドイツのシュトゥットガルトに、ユダヤ人の工場主を父に三姉妹の次女として生まれる。17歳の時、外国人労働者の子どもたちのために国際読書室を開く。第一次世界大戦後、31歳で戦争未亡人となり、ジャーナリストの道を歩む。1928年、初めての児童書『寝坊した日曜日』を出版。ヒトラー台頭と共に二人の子どもを連れてロンドンに亡命するが、1945年ドイツ進駐の米軍に請われて「女性と子どもの文化的・教育的問題に対するアドバイザー」としてドイツに帰国。国際児童図書展の開催、ミュンヘン国際児童図書館(IJB)や国際児童図書評議会(IBBY)の設立など、子どもと本のために心血を注ぐ。1970年、没
森本真実[モリモトマナミ]
千葉大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ・ゲッティンゲン大学とフライブルク大学で民俗学とドイツ文学を専攻、口承文芸について学ぶ。現在、東京子ども図書館職員、千葉大学非常勤講師
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