出版社内容情報
台湾初の女性総統、蔡英文。彼女とそのチームは、台湾をどのように変えたのか?
年金改革や同性婚実現に取り組み、中国・習近平政権からの圧力に耐え、アメリカの信頼を勝ち取り、日本や欧州との関係を発展させ、民進党政権長期化を実現した蔡英文政権の本質に迫る。
【目次】
序 章 転換期の台湾――蔡英文政権を読み解く(松田 康博・黄 偉修)
第Ⅰ部 内政――改革志向政権の虚実
第1章 蔡英文政権の8年を総括する(松田 康博)
はじめに
第1節 改革断行により地方選挙で大敗
第2節 「抗中保台」路線による再選成功
第3節 コロナ対策の光と影
第4節 対中関係の悪化と先進諸国との関係発展
おわりに
第2章 民進党「完全執政」と国会改革の功罪(松本 充豊)
はじめに
第1節 総統による政策課題の実現とその条件
第2節 議長中立化と総統の代理人
第3節 党団協商制度とその運用
おわりに
第3章 経済および社会政策における分配重視と政府の積極的な介入(佐藤 幸人)
はじめに
第1節 労働政策
第2節 住宅政策
第3節 介護と年金
第4節 蔡英文政権の特徴
おわりに
第4章 同性婚法制化の政治過程(福永 玄弥)
はじめに
第1節 同性婚法制化の政治過程
第2節 台湾の民主化とジェンダー平等
おわりに
第Ⅱ部 中台関係――「現状維持」と「独立阻止・統一促進」のせめぎ合い
第5章 大陸政策の一貫性と変化(福田 円)
はじめに
第1節 蔡英文の「現状維持」政策の形成
第2節 中国からの圧力と統一地方選挙
第3節 「中華民国台湾」の提起
第4節 「四つの堅持」の提起
第5節 「挑発せず、屈服せず、国際社会の信任を獲得する」
おわりに
第6章 習近平政権の対台湾政策過程のもたらした矛盾(黄 偉修)
はじめに
第1節 中国の対台湾政策決定過程の構築や両手戦略の執行
第2節 習近平政権における政策決定過程の変化と対台湾政策
おわりに
第7章 対中経済関係の変質(伊藤 信悟)
はじめに
第1節 低下傾向に転じた台湾の対中経済依存度
第2節 対中経済依存度低下をもたらした環境要因
第3節 蔡英文政権の対中通商政策――「増分主義」的分散路線から規制強化へ
第4節 今後の台湾の政治・経済に与える示唆
第8章 台湾防衛戦略の調整と国軍の改革(尾形 誠)
はじめに
第1節 蔡英文政権成立に伴う防衛戦略の転換
第2節 習近平の解放軍改革と対台湾武力侵攻への影響
第3節 解放軍の改革に対応した国軍改革の推進
第4節 ウクライナ侵略の教訓に基づく防衛戦略の修正
第5節 国防自主建設の推進
第6節 米国との軍事協力の進展
おわりに
第9章 中国の海洋進出が招く台湾の国際化(益尾 知佐子)
はじめに
第1節 蔡英文政権の出発点
第



