出版社内容情報
明治と清末民初における近代化のローカルな過程を、『シャーロック・ホームズ』の翻訳、翻案、その他の創作作品の事例から浮き彫りにする試み。
歴史社会学、間テクスト性、トランスリンガル的実践をキーワードに、原抱一庵、陳景韓などの仕事を読み解き、日中における近代化を再構築する。
【目次】
序 章 なぜ『シャーロック・ホームズ』を扱うのか
第一節 「探偵小説」とは
第二節 『シャーロック・ホームズ』と「近代」
第三節 『シャーロック・ホームズ』を「翻訳」すること
第四節 本書の構成と概要
第一章 『シャーロック・ホームズ』の北東アジア旅行
第一節 『シャーロック・ホームズ』登場
第二節 日本における『シャーロック・ホームズ』の受容史
第三節 中国における『シャーロック・ホームズ』の受容史
第四節 おわりに
第Ⅰ部
第二章 明治期のジャーナリズムと探偵小説
第一節 はじめに
第二節 日本における近代新聞の成立と犯罪報道の機能
第三節 探偵小説への分化──黒岩涙香のジャーナリズム
第四節 明治期における『シャーロック・ホームズ』の翻訳の新聞連載
第五節 おわりに
第三章 シャーロック・ホームズの登場──清末における翻訳探偵小説のはじまり
第一節 はじめに
第二節 清末における『シャーロック・ホームズ』の流行と『時務報』の成立
第三節 物語様式の変容
第四節 文化翻訳と介入
第五節 おわりに
第Ⅱ部
第四章 原抱一庵と『シャーロック・ホームズ』の翻訳
第一節 はじめに
第二節 原抱一庵の翻訳背景
第三節 「特別通信残月塔秘事」にみる探偵小説の神秘と怪異
第四節 「倫敦通信新陰陽博士」における本格探偵小説の試み
第五節 おわりに
第五章 シャーロック・ホームズの敗北──清末における創作探偵小説の試み
第一節 はじめに
第二節 上海のシャーロック・ホームズ
第三節 中国探偵案
第四節 ホームズの大失敗
第五節 おわりに
第Ⅲ部
第六章 魔のない世界──『半七捕物帳』のなかの探偵、都市、怪談
第一節 はじめに
第二節 岡本綺堂と『半七捕物帳』
第三節 都市の文学としての『半七捕物帳』
第四節 『半七捕物帳』の怪談、都市の怪談
第五節 おわりに
第七章 『シャーロック・ホームズ』から『霍桑探案』へ──近代上海の地理学の構築
第一節 はじめに
第二節 探偵と都市
第三節 「偵探小説角智記」における都市想像
第四節 『霍桑探案』における「上海」の街道構築
第五節 『霍桑探案』のなかの上海文化とナショナリズム
第六節 おわりに
終 章 研究の素材としての『シャーロック・ホームズ』の可能性
第一節 本書のまとめ
第二節 これからの『シャーロック・ホームズ』研究
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