内容説明
これまで定説とされてきたイギリスの「一元型議院内閣制」と「自由な解散」は、フランス憲法大家を信じ十分に検討されることなく日本に定着した神話であった。日本の憲法学者によって長らく語られてきた「神話」を日仏英の方法論的な違いに着目し、解釈主義アプローチから批判的に検証する。
目次
本書の問題意識と構成について
第1部 本書の問題意識と解釈主義アプローチ(解釈主義とは、何か;解釈主義と他の理論との違い;解釈主義アプローチの意義と課題)
第2部 イギリスにおける内閣の「自由な解散」論と一元型議院内閣制の再検討(問題意識と射程;「自由な解散」論と一元型議院内閣制の概括;イギリス憲法学の理解から見た「自由な解散」論と一元型議院内閣制の再検討;日仏英における議院内閣制アプローチの違い;結論)
第3部 「正解」という名の「解釈」(締めくくりといくつかの関連論点)
著者等紹介
小堀眞裕[コボリマサヒロ]
1963年生まれ。1992年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程中退。2007年学術博士(法学)、大阪市立大学。現在、立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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