内容説明
ナツメヤシ、型抜きパン、古代ビール、ワイン、煮出しドリンク、ペリカン、ハイエナ、タマネギ…。図解でわかる、ヒトは何を食べてきたか?―。
目次
第1章 古代文明の食(人類はいつから調理を始めたか;かまど登場以前の調理事情 ほか)
第2章 ギリシャ・ローマの食(初期ギリシャ食文化は意外と質素;花開いたギリシャ料理 ほか)
第3章 中世から近代ヨーロッパの食(肉を崇拝していたゲルマン民族;ゲルマン人の飲酒習慣とビールの進歩 ほか)
第4章 日本の食・世界の食(日本の食文化は奈良時代から;そうめんが日本の麺のルーツだった ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
すげ~!これだけギュッとコンパクトに食の歴史(主に西洋)をまとめてある本は初めて読んだかも。すごい情報量です。斜め読みもよし、用語解説までじっくり読むもよし。エジプトのごちそうはハイエナ、とか、手づかみで食べる理由に宗教がかかわっていたとか、とにかく面白いネタがたくさん拾えます。一番ぞっとしたのは中国の桃娘。都市伝説であることを祈る…。2017/01/26
放蕩長男
9
西洋の歴史本を読んだ後、この本を読み直すと色々な再発見がありますね。ローマ軍の兵站の話とか、ギルガメッシュ叙事詩のビールやワインの話とか。某映画のお陰で有名になった、ローマの公衆浴場の話もありました。現代の健康ランド的な立ち位置にあったそうで、軽食も食べられたようです。どんな食事が食べられたのでしょう。我々が当たり前に行っている日々の食事も、ルーツを辿ると非常に興味深いですね。ただ、夜中に読むものではありませんね。空腹が気になって眠れない・・・2016/07/12
放蕩長男
4
最近は西欧の歴史ものを多く読んでいたのですが、ふと食事事情はどうなっていたのかと気になり、引っ張り出してきて再読しました。肉料理などに、いくつか再現してみたい料理も載っていました。保存食的なものとか。チャレンジしてみようかな。2016/02/22
なつきネコ
4
世の中、広くて長いな。食事だけでも、ここまで違いがあるとか、ローマのペガサス焼きとか、一回の食事に200万とか、アホくさいな。さらに寝転びながらの食事はパジャマパーティーみたいだな。それに人類はどれだけ肉が好きなんだ、中世ヨーロッパの野菜差別は笑える、キリスト教学はなにをやってたんだか。2014/05/16
あや
3
主に古代〜中世のメソポタミアやヨーロッパが中心。食器を避けたり床に食べ物を投げ捨てたり、今とは真逆の価値観があって面白い。宗教や民族移動が密接に関わっていることもわかる。知れば知るほどRPG系ファンタジーものに対する食のイメージは変わってゆく…2022/01/04