内容説明
アメリカの「自由民主主義」制度は、現実には、「市場民主主義」、「エリート民主主義」として機能してきたことを明らかにし、その根底に流れる「自由主義的国際秩序」の理念と内実とのギャップを問う。
目次
「自由主義的・資本主義的秩序」
第1部 「非公式帝国」アメリカの秩序形成と脱植民地化過程(アジア冷戦の開始と展開―一九四五年‐一九七〇年代;脱植民地化運動と「非公式帝国」アメリカの対応;一九五〇年代アジアにおける地域協力の模索とコロンボ・プラン)
第2部 冷戦の変容と「日米協力」の展開(ベトナム戦争と日米安保体制;アメリカの対韓援助政策と朴正煕政権の対応、一九六〇年‐一九七〇年代初頭;「民主化支援」とアメリカの秩序形成の特徴)
「自由主義的国際秩序」―理念と現実
著者等紹介
菅英輝[カンヒデキ]
コネチカット大学(米国)大学院史学研究科博士課程単位取得退学、法学博士(一橋大学)。現在、京都外国語大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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