内容説明
徳島文理大学は、徳島市とさぬき市(香川県)にキャンパスを有する総合大学です。私どもは、今後の日本、地域を担っていく学生たちに、私たち人類が直面する課題を再認識し、その解決に貢献する人間になってもらいたいという強い思いから、「徳島文理大学連続特別講義公開講座」を開催しております。四国は全国に先駆けて少子高齢化や人口減少が進んでおり、日本の中でも「課題先進地域」といえます。同じような地域は全国にたくさんあり、これらの地域が課題解決の方策を見出し「課題解決先進地域」となっていくことが切望されます。世代を超え、地域を超えて、人・もの・コトをつなぎあわせると新たな価値が生まれます。そうすることで今まで気付かなかった魅力を知ることになるでしょう。この公開講座および本誌が、そのきっかけになれば嬉しく思います。
目次
第1講座 弱点を武器に変える非常識な集客術―訪問者数を30倍にしたプロデューサーの「顧客視点」発想法(中村元・水族館プロデューサー・集客再生コンサルタント)(心をつかむ集客とは;大事なのは「生きていくための教養」 ほか)
第2講座 下町ボブスレー―大田区の夢と想いをカタチに!小さな町工場の職人たちがつかんだ未来への道(細貝淳一・株式会社マテリアル代表取締役)(ものづくりの力を世界に発信;挫折を乗り越えて ほか)
第3講座 変化の時代を生き抜くために―文系学部廃止の衝撃と大学の未来(吉見俊哉・東京大学大学院情報学環教授)(「文系学部廃止」報道の虚実;大学が抱える課題と危機 ほか)
第4講座 日本の未来をつくる「創薬とレギュラトリーサイエンス」―超高齢社会の課題とビジョン(成田昌稔・特定非営利活動法人医薬品・食品品質保証支援センター代表理事・薬剤師)(超高齢社会の課題;地域包括ケアシステム構築に向けて ほか)
第5講座 医療の未来を描く―地域医療と先端医療の融合を目指して(坂東政司・自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門教授)(へき地医療の現実;先端医療の可能性 ほか)
著者等紹介
桐野豊[キリノユタカ]
愛媛県生まれ。東京大学薬学部卒業。1972同大学大学院薬学系研究科博士課程修了。米国カーネギーメロン大学博士研究員、東京大学薬学部助手、助教授などを経て、85年九州大学薬学部教授、93年東京大学薬学部教授、2001年同大学薬学部長・大学院薬学系研究科長、05年同大学理事・副学長。06年より徳島文理大学学長。18年4月より徳島文理大学名誉学長。専門は「神経生物物理学」、とくに「学習・記憶のメカニズムの解明」。所属学会はレギュラトリーサイエンス学会(前理事長)、薬学会(有効会員)、生物物理学会、神経化学会、神経科学学会、生化学会、Society for Neuroscience,Alzheimer’s Association(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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