内容説明
論理的に考えうる第一の問いは「まったくの無か、そうではないのか」であり、第一の真理は「無ではない」であるはずだが、これらは、これまでの哲学において一度も提示されたことがない。従来の哲学は「無」を「存在の欠如」と捉えてきたからである。哲学のすべての歴史(欧米スタンダード)に挑戦する「端的な無」を巡る思索。
目次
1 存在の呪縛
2 無と存在
3 「思索の事柄」と「無」
4 日本語で哲学すると―存在を問うために
5 生の呪縛
6 パルメニデスとメリッソス―存在の時間性をめぐって
付論 別の思惟―ハイデガーとエックハルト
著者等紹介
松井吉康[マツイヨシヤス]
1961年大阪生まれ。1990年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1994~96年ミュンヘン大学東アジア学研究所講師。現在、神戸学院大学人文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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