内容説明
本書のねらいは二点。第一に、一九九〇年代のハーバーマスの仕事について検討しその基本的な論理構成を明らかにすることである。第二に、ハーバーマスをめぐる論争状況やハーバーマス以降の理論展開を検討することである。
目次
序論 批判的社会理論の現在
第1部 ハーバーマス理論の現在(ハーバーマスの近代国家論;ハーバーマスにおける権利体系の再構成;社会国家プロジェクトのリフレクティヴな継続―ハーバーマスによる手続き主義的法パラダイムの提起;コミュニケーション行為理論の展開)
第2部 ハーバーマス理論の展開とホネット理論の現在(ハーバーマスとロールズ―その論争は不発だったのか;グローバル化時代における批判理論の課題―『事実性と妥当性』以降のハーバーマス;批判的社会理論における承認論の課題―ハーバーマスとホネット;批判的社会理論の承認論的転回―アクセル・ホネットへのインタヴュー)
著者等紹介
永井彰[ナガイアキラ]
1959年生まれ、東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東北大学大学院文学研究科助教授。専門分野は社会学
日暮雅夫[ヒグラシマサオ]
1958年生まれ、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、盛岡大学文学部助教授。専門分野は哲学・社会思想
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