内容説明
学史叙述の方法はさまざまあるが、社会学の場合に限らず自ら正統と目され構成があることもまた事実であろう。それは学問の起源から歴史的展開をたどり現在にいたるまでの学説を時代風潮に絡めて記述する所謂通史である。これに対し本書は学会中心とした全く新しい構想と独自の視角で試みる社会学史である。
目次
第1部 社会学会の設立(「学会」の設立とその経過;第1回大会〈1910年〉とマックス・ヴェーバー;学会内の確執とヴェーバーの退会;「学会」とヴェーバー社会学;第1次世界大戦の勃発と社会学会)
第2部 ヴァイマル期における歴史的展開(「学会」の再建;社会学の「興隆」;ナチズムの台頭と「学会」の崩壊;ドイツ社会学の日本社会学会への影響)
補論 マックス・ヴェーバーにおける農村分析の基礎視角
付録 「翻訳」マックス・ヴェーバー「新聞の社会学に関する調査のための『覚書』」