内容説明
なぜ〓小平が定めた集団指導体制を捨て、独裁と覇権という中世に歴史の歯車を戻そうとするのか。中国共産党が二十世紀に毛沢東とともに歩んだ血みどろの現代史を知らずして、習近平の心のうちを読むことはできない。中国の故事「温故知新」にわれわれはいま、教訓を得ねばならないのだ。(二十一世紀の毛沢東になりたい男「習近平」より)
目次
第1部 「四人組」崩壊(一九七六年十月六日―「江青、あなたを隔離審査する」;歴史変えた逮捕劇―小銃構え抵抗制圧;情報封鎖―テレビ局を武装占拠、局員軟禁 ほか)
第2部 司令部を砲撃せよ(大字報の衝撃―「君らに車輪は止められない」;紅衛兵登場―「乱れるがままにまかせればよい」;造反有理―「学生を鎮圧するのはだれだ」 ほか)
第3部 人民戦争の勝利万歳(ソ連への疑念―彭徳懐批判の密告が届いた;「大躍進」の挫折―「神」に諌言の矢が放たれた;廬山の夜―前妻との密会、江青が知る ほか)
感想・レビュー
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もちもち
2
産経新聞が中国で支局を設置することができず追い出された、ということは知っていたが文革が原因だったのか…。 毛沢東の機嫌を損ねただけで幹部が簡単に失脚していくのが恐ろしい。 ただ、ブラック企業やいじめの構造もボスの起源を伺わないといけないあたりよく似たものなんだろうな。2021/06/07
山中鉄平
1
革命というのは暴力だというので庶民を分断させてめちゃくちゃに喧嘩させて古い形をぶち壊し新しい形に造り直すという方式を実際にやってみせるのは凄いなあと思う。で、毛沢東はその原理の頂点にいるから壊されることがないという。原理原則を壊しちゃダメということが何故かみんなわかってしまっていそうなところが不思議。 また権力闘争に勝ち抜くのは並大抵ではないと改めて思わされる。 左はそんな感じらしいけど今は右がそんなことをやってるように見える。2025/11/13




