内容説明
勝者の敗者に対する報復・復讐の色彩が濃厚な暗黒裁判での刑死者九〇八名、自決・病死一六〇名、有期刑五七〇〇余名、A級「平和に対する罪」で裁かれた極東軍事裁判に対して、B級「通例の戦争犯罪」とC級「人道に対する罪」で裁かれた第八軍横浜軍事裁判―死と真正面から対峙した彼らの凛烈な死に様を描く。
目次
第1章 BC級戦犯二人の名将(不屈の知将岡田資;愛の将軍安達二十三)
第2章 BC級戦犯横浜裁判三大事件(パターン死の行進事件;石垣島米軍飛行士殺害事件;九州大学生体解剖事件)
第3章 BC級戦犯真実のことば(日本軍人の誇りに死す―刑死者のことば;生きて虜囚の辱めを受けず―自決者のことば)
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
東京都新宿区出身。昭和46年、早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道に志して、日本語の美しさを学び、「歌集・孤影」を上梓する。平成年代に入り、「男の生きざま」をテーマに、武士道と軍人精神の究明に傾倒し、関連書籍の出版を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CTC
6
17年光人社NF文庫、単行本は同社08年。秦さんらの『BC級裁判を読む』を随分前に読んで判った気になっていたが、かようなエモーショナルな本を読んで、違和感はあれど、対して頭の中に反駁の根拠もない事が判った。 1ページ目から引っかかった。トルーマンは原爆投下によって「数千人のアメリカ人および連合軍兵士の生命が」救われた、と声明した由が記される。100万じゃなかったっけ?となるのだが…それは陸軍長官スティムソンの言であって、確かにトルーマンは45年10月の教書で、この数を出している。調べるのに40分…。2019/02/07
とむ
0
やや美化し過ぎな記述ではなかろうか。ただ、戦犯裁判が不当であったということは事実であろう。2017/07/13