内容説明
太平洋戦争中に使用された機体、試作機が完成状態となった機体。エピソードの裏にひそむ汗と涙、海軍機に対する理解が深まる航空ファン待望の解説書。戦闘機から練習機まで、各機データと写真120点を収録。
目次
1 制空戦闘機
2 防空戦闘機
3 艦上攻撃機
4 艦上爆撃機
5 陸上攻撃機/爆撃機
6 特別攻撃機
7 艦上/陸上偵察機
8 水上偵察機
9 飛行艇
10 輸送機
11 練習機
著者等紹介
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
2
帝国海軍の飛行機の話。日本の戦闘機の代名詞・ゼロ戦から、水上機や練習機、輸送機などあらゆる飛行機についての運用や技術史上、そして勿論、軍事、戦史上の意義にまで短いながらも的確な解説がなされている。飛行機好きにはたまらない本。ただのヒコーキ好きではなく、ヒコーキ好きだからこそ、無責任に開発、運用、作戦を立てた軍人や体制への痛烈な批判は、深く同意する。2015/03/17
zunbe
1
よくある日本海軍機の解説本であるが、単なる機体の解説だけでなく、特攻を命じた軍上層部の責任に言及したり、軍と航空技術廠のなれ合い体質に言及したりされているところが興味深い。2014/10/26
Moai
0
太平洋戦争を中心に製造、開発途中にあった旧海軍の航空機についてまとめられた一冊。 資材も人材も乏しい日本が専用機に拘り、マルチに対応した航空機の開発を遅らせてしまったという指摘にはなるほどと思った。2016/09/13
ライクロフト
0
艦これやWoWsに出てくる艦載機について知るために購入。簡単すぎず詳しすぎずの、自分には丁度よい解説だった。艦偵でおなじみの彩雲が一度も空母からの作戦に使われなかった(実質陸偵)とは驚き。「まったく何の役にも立たなかった真の駄作機」など手厳しい意見もあり。2015/07/14
たい
0
図鑑などを読んでいると、「結局どういう飛行機だったの?」という問いに答えられず、頭の中でイメージが固まらないために、読んだ端からその飛行機のことを忘れてしまうことが多いです。しかしこの本では、著者の要点を突いた解説と辛辣な物言いが個々の飛行機にはっきりとしたイメージを与え、あまり知らないながらに読んでも、なんとなく、その飛行機についてわかった気になれました。私のような初心者には丁度良い本です。艦これで海軍機について興味を持った方にもおすすめ。陸軍機版もあったら嬉しいんですけど、ね。2014/05/26