内容説明
鋼鉄の浮城のごとく海を圧する戦艦群、造艦技術の粋をこらした重巡群…帝国海軍の創設から現代の自衛隊艦艇に至るまで、雄々しく、また哀しく、それぞれの運命を負って歩んだ艨艟たちの一生!名前の傾向別に分類。五十音順に整理し、平易明快かつ詩情ゆたかに活写した、索引つき艦名百科ものがたり!
目次
第1章 国名
第2章 山岳名
第3章 河川名
第4章 漢成語名
第5章 和成語・都市名勝名
第6章 天象・地象名
第7章 草木名
第8章 鳥名
第9章 島嶼名
第10章 岬角・半島・海峡ほか地形名
著者等紹介
片桐大自[カタギリダイジ]
昭和2年、長崎県生まれ。昭和20年、旧制五高理科に入学。終戦で文科に進路変更。東京大学文学部卒業。学校図書株式会社に入社、国語教科書の編修に携わる。同社編修部国語課長、編修部長、監査役、(株)がくと企画代表取締役をつとめる。第8回、第10回、第11回、第13回漢字読み書き大会(写研主催)で1位となる。平成3年12月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリータ
7
久しぶりに行った箕面のブックオフで購入。パラパラ用。この本はペーパーバックの「普及版」なのだが、その昔、小学生の頃ハードカバー版を(弟の自由研究(!)のついでに)一通り読んだことがあり、その時は古い本だと思っていたけど、1993年出版だった。日露戦争でロシアから分捕った戦艦「ポベーダ」が「周防」になったとか、この本で知った記憶。単なるあいうえお順や鑑種別ではなく、「国名」「島嶼名」とかの類別になっているのが面白いのと、幕末の軍艦から自衛艦までおさえられているのが嬉しい。2017/08/05
Job
1
連合艦隊軍艦とありますが、実際は幕府海軍から海自まで特務艦や鹵獲艦も含めて著者が愛をもって艦名の由来とその名を名乗った歴代の艦の略歴を綴った労作。情報が古い所もあるけれど、とても面白かった。竣工から除籍、索引があるので就役期間を追うのにも使えます2014/07/25