目次
巻頭エッセイ 水溜真由美「炭鉱労働を詠んだ歌」
特集1 第四回笹井宏之賞発表
特集2 渡辺松男の世界
特集3 アンケート 二〇二一年の収穫
作品20首
作品30首 井戸川射子「木を捨てようと」
特別寄稿
書評
連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だいだい(橙)
13
笹井宏之賞のどの受賞作も味があって面白いけど、私が好きなのは永井祐賞の「ふぁんふぁん」。突き抜けた明るさがあって、鬱病の歌なのになんか元気が出る。自分自身を突き放してギャグにしているところがいい。大森さんが推していた「こわくなかった」も面白い。作者の仕事が「ダンサー」とのことでめっちゃ納得。2023/08/12
かふ
13
笹井宏之賞についてはまだ短歌の読み方がよくわからないのかあまり引っかからなかった。それは世代間ギャップというのもあるのだろう。なんかどうでもいい日常ばかりな気がして。勿論それが悪いことでもないのだが、世界的なニュースとか見てしまうと内向きになっているような。他者性の欠如というのか、何か短歌を読むことで世界が維新されるような、例えば寺山修司のような短歌を読みたい。犬養楓「第六波、救急救命の前線で」はコロナ禍での医療従事者を詠んだ短歌で印象的だった。この号で一番共感を持てたのが田部君子の短歌の世界か。2023/02/26
おひだい
3
おだいじにと言ったあとの先生と診察室のうその植物/約束のことごとく葉を落とし終え樹は重心を地下に還せり/他界より眺めておらばしづかなる的となるべきゆふぐれの水/雪山を裂いて列車がゆくようにわたしがわたしの王であること/地下鉄が淀川の上を越えてゆく 数年かけて納得がいく2022/10/10
みゆか
1
今回も楽しく読めました♪ 高柳蕗子さんの架空短歌鑑賞詠歌合で、イメージがどんどん広がり面白かった! 『エモーショナルきりん大全』気になりました! そして、ありがとうございます!!!!!!最近短歌の創作をお休みしていたけど、再開してみようかなあという気持ちにもなりました。2023/04/23