軍馬の戦争―戦場を駆けた日本軍馬と兵士の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769815174
  • NDC分類 395.8
  • Cコード C0095

内容説明

日中戦争~太平洋戦争で「出征」した日本産軍馬50万頭―故郷に帰ることのなかった“もの言わぬ戦友”の知られざる記録。馬と人間の感動の実話。

目次

第1章 めんこい仔馬
第2章 蹄ナケレバ馬ナシ
第3章 青い召集令状
第4章 春なお浅き戦線で
第5章 馬のたてがみ
第6章 最後のいななき
第7章 軍馬「勝山号」の帰還

著者等紹介

土井全二郎[ドイゼンジロウ]
昭和10年(1935年)生まれ。佐賀県出身。京都大学経済学部卒業。日本海洋調査会代表。元朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

8
日中戦争から太平洋戦争にかけて軍事用に徴用された馬は50万を数えるもその殆どが帰らなかったという悲しい事実。農耕馬を送り出す人々、戦場で共に生きた兵士達の馬に対する情愛と別れのエピソードは辛いものがある。2019/08/11

代理

5
総力戦は馬も飲み込む。肋骨にまで達する傷を作ってまで荷物を運ぶ軍馬たち。馬の健気な姿が胸を打つ。勲章を貰った馬が居るとは知らなかった。放馬しても傷だらけになりながら隊に戻ってくる彼らは本当に人馬一体の戦友だったのだろう。読みながら何度も泣いた。面白かった。2017/03/20

風見草

5
軍馬というと騎兵の華やかなイメージが強いが、本書では主に、農村の農耕馬を徴発して輜重兵や砲兵隊などで使われた軍馬に焦点を当てる。軍馬と付き合いの手記からは、馬が繊細で人間と強い絆を築く生き物だということがよく伝わってくる。日中戦争から太平洋戦争にかけて戦地へ送り込まれた軍馬は約50万頭。極めて一部の例外を除き、ほぼ全てが終戦後、殺害や現地払い下げにより現地で処分された。徴用商船の船員や餓島などの兵隊だけでなく、軍馬もまた見捨てられた存在だった。日の当たりにくい存在をテーマにしてきた著者らしい内容だ。2015/08/27

kozawa

3
明治期に整備された軍馬から二次大戦敗戦頃までの日本の軍馬について。明治期はともかく二次大戦期なんかでは、本書の記述だけでいえば軍馬が軍馬として活躍してた感は全然ないんだなぁ。戦争を描いた本じゃなくって、戦争よりは軍隊における軍馬とかにも触れたもので、面白く読めた。2012/04/28

高木正雄

2
馬匹徴発の流れから戦地での武勇伝まで幅広く扱っている。南方方面に出征する部隊は比較的機械化が進んでいたようだが、全て自動車というわけにもいかなかったようだ。シベリアで愛馬と再会した話はなんとも言えない気持ちになった2024/01/25

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