内容説明
誘拐者の餌食となり、遙かなる潮路を荷物扱いで運ばれて売淫に堕とされ、あげくのはてに、借銭に縛られて異郷の地に果てた薄幸の「娘子軍」の真実を追い感動を呼ぶ書き下ろし最新ノンフィクション。「富国強兵」の名のもとで哭いた「肉弾の婦人部隊」始末。
目次
序章 花嫁の涙花
第1章 潮路の果てに
第2章 汚辱の日々の中で
第3章 辛く哀しき川の底に
第4章 死んだら天国へ
第5章 富国強兵は糸工女もしごく
第6章 人間の運命
第7章 異郷の地に死す
第8章 日本兵苦力を追う人々
第9章 若き乙女たちの受難
第10章 北夷にみた夜明けの夢
第11章 軍服をまとった娘子軍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
秋色の服(旧カットマン)
1
悲惨な物語。慰安婦問題には心を痛めるし、『性風俗史年表』という本を読んだら、からゆき、娘子軍なる言葉があって、一体なんだろうと思い読んだ。バブルの頃「じゃぱゆき」さんというのがあったが、あれは明治の言葉だったのだ。この本で私が一番勉強になったのが、糸工女のこと。奴隷だったのは騙されて誘拐されたからゆきさんだけでない。日本の女性は繊維工場でも奴隷的状態だった。その雇用?システムは性奴隷のシステムと全く同じだ。ブラック企業の原点がこれだ。その期限は徳川時代に土地に縛り付けた農村支配構造にあるのかもしれない。2018/03/17
うらら
1
グロ注意。この国が何故、次世代に魂を繋ぐ目的をおろそかにするのか、少子化対策であらぬ方向にいくのか。 そういったことに前向きになれない、日本をそこはかとなく覆うトラウマが、この本から幾分見てとれるように思えた。2011/07/20
Rion
0
慰安婦やからゆきといえど、実態は人身売買であり、日本が過去に「人身売買国」として見られていた時期があった。女性への扱いがモノの扱いと同じく、商品として仕入れ、転売、売り渡される。アメリカから密航婦が多いゆえに排日運動も起きたことは知らなかった。現在でも性産業に携わる人々は、からゆきの構造と似ているのかもしれない。女性が売られる手口や経路が書かれており、読んでいて悲しくなった。2017/01/29




