内容説明
日本の液晶ディスプレイ産業の空洞化がさわがれている。とはいってもディスプレイ産業の将来にかげりはない。日本を取り巻く環境が一段と厳しくなってきたのである。日本における活力を失わないためには新しい力が必要である。本書は若い人たちに液晶ディスプレイの魅力とさらなる発展の可能性を知ってもらい、技術開発に取組んでもらうことを念じて企画した。内容的には、大学・高専などで初めて学ぶ学生、あるいは企業で初めて業務に携わる技技者を想定して、基礎技術をわかり易く、やさしく解説している。液晶は学際の最たるものであり、その世界は広い。必須の重要事項を網羅した充実度の高い内容で、技術全般の理解を容易にしている。
目次
第1章 液晶ディスプレイの歴史
第2章 液晶ディスプレイの基礎
第3章 液晶ディスプレイ駆動技術の基礎
第4章 液晶ディスプレイの動作モードとパネル構成
第5章 液晶ディスプレイの改良技術
第6章 液晶ディスプレイの応用と将来展望
著者等紹介
苗村省平[ナエムラショウヘイ]
1973年京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了。1983年京都大学工学博士。1973年日本電気(株)入社中央研究所勤務。1988年よりメルク(株)液晶事業部に勤務。現在、同社厚木テクニカルセンター所長。液晶材料、液晶応用デバイスの研究開発に従事。同研究開発の業績に対し、Special Recognition Award(SID)、Fellow Award(SID)、業績賞(日本液晶学会)などを受賞。国際液晶学会、日本液晶学会、SID(情報表示学会)、映像情報メディア学会、電子情報通信学会、応用物理学会会員
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