目次
1 リブとはなにか
2 個人史
3 出会いへの模索
4 子殺しの女とリブ
5 新左翼とリブ
6 資料
著者等紹介
田中美津[タナカミツ]
1943年、東京都本郷生まれ。70年代初頭に巻き起こったウーマンリブ運動の中心的存在。75年にメキシコで開かれた国際婦人年世界会議を機にかの地に渡り、4年半暮らす。その間未婚で一子を生む。「人はからだ」と悟り、帰国後「東洋鍼灸専門学校」に学ぶ。82年、治療院「れらはるせ」開設。以来「からだは心で、心はからだ」という視点から、治療の傍ら、朝日カルチャーセンターなどでイメージトレーニング等を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
18
「不埒がいのち」っていう言葉がステキだった。本に感電すると、感電したことだけが記憶に残って、本の中身が全く残っていないことがあって、これはそういう本だった。今年になって、男性学からフェミニズム周辺を学ぶ機会がなければ、出会わなかった本だろう。70年代にウーマンリブ運動をしていた著者の田中美津さんは「とり乱し」「出会う」ことを訴えた。「とり乱し」は、“建前と本音のあいだでアワアワすること”だと言い換えてもよいかなと思う。2021/04/08
kenitirokikuti
7
「便所からの解放」未読だったので。〈女は自分自身の<アンポ体制>と出会う。〉レーニン「他民族を抑圧する民族に自由はない」。〈黒人が、「ブラックイズビューティフル」と叫んだ必然を、「女の非論理こそビューティフル」の叫びは持っている。〉"連帯を求めて孤立を恐れず"に対して〈わかってもらおうと思うは乞食の心〉。男にとって、女は「母性のやさしさ、結婚の対象」か、「性欲処理機=便所、遊びの対象」か。一夫一妻制度が性を卑しめ、性と精神を分離させる意識構造。2019/05/12
えんさん(연싼)@読書メーター
0
この本は決して新しいことを書いているわけではない。でも、中身が古いかと言えば、現在にも通じるものがあるように感じた。理論だけでは語りつくせないこと、特に自分の性や身体について、をどのように他者に共感させ、繋がっていくのか。どうすれば自分の問題意識を多くの人に共有できるのかと悩んでいる私にとっては、かなりズシンとくる本でした。2016/09/14
NATSUMI
0
40日で書いたという、エネルギーを感じる文!新版あとがきで執筆中の状況が書かれてたけど、なるほど、すごい状況、、、。70年代にこんな思想?活動?があったなんて!なのに、90年代生まれの私がこの本に共感しちゃうほど、社会は変わっていない、、、。田中美津さん、とにかくカリスマ!2021/08/28
ひこうき
0
マルクスでさえも男であったという事実、、、 「女」の持つ「歴史性」が「今」の「女」を形作っているとしたら、50年の歳月を経た「今」は?