カシコイ（１）

著者名：戸部じろ【著】

講談社（2023/11発売）

• ISBN：9784065336830

内容説明

デートに行くための電車賃、小休憩のカフェ代、おしゃれなディナー代、記念日のプレゼント代＆高級レストラン代＆ホテル代…。恋愛をするにはお金がかかる。でもそれは案外普通の恋愛で、そこに“貸し借り”はない。お金を貸して、恋を借りる。恋を貸して、お金を借りる。大牙と羊、好きの気持ちは本物なのに、この二人の恋愛には、“貸し借り”がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しぇん]

ドケチな主人公だけど、隣に越してきた美女に三百万貸し、払い終わるまでの恋人契約を。何でそんな借金してたのか？とか不穏な要素が満載ですが、羊さんが可愛いので……。て、やっぱり普通に考えて何か色々不安になってきますよねって。

2024/02/11

[alleine05]

絵はきれいだし、ヒロインも場面によっては可愛く見えるけど、何やら訳アリの借金持ちで、いきなり300万借りようとして、対価に返済するまでの間交際しましょうとか言い出す女なんてヤバそうで、そりゃ手を出す気になれないだろ……と思えてしまって、普通に浮かれている主人公に共感しづらかった。そしてそんな設定のわりにはヒロインの抱えている事情はなかなか見えてこず、借金から始まった関係であることへの葛藤もいまいち薄くて、設定があまりいかせていない印象。

2024/06/19

[てつ]

まったくもってありえない夢物語なんだけど、着想よし。男の妄想を掻き立てる内容と展開もよし。エロでいくのか、純愛で行くのか、それともストーリー勝負なのか、ここからが腕の見せ所

2025/04/17

[祐樹一依]

【◎】動機が不純…なのか？　いや不純だなこれ。あまり例を見ない気がする背徳感を伴うロマンスだが、多分に前例は多くあると思う。今のところ、あんまりどろっとしたものがあるような描写が少ないせいだろうか。「どっちにも転がれる」設定なので、どっちを向くのか気になるところ。

2024/09/21

[tako]

そんな凝った絵ではないのに羊さんが異常にかわいく見える上手さがあるのがかなりのアド。裏が平凡なのかヤバいのかは連載中に決めるのかな。設定の類似性とか対象読者とかはいかにも近年の講談社。単行本読者が言うのもなんだが、初期設定をたまにしか出さないのでたまたま連載を見た人が誤解しそうなのはいいのかしら。

2024/05/23