出版社内容情報
関ヶ原の後、毛利氏に替わり入国した福島正則が藩の基礎を固め、続く浅野氏が250 年にわたって藩政を担った。中国地方の中央に位置し、海と山に囲まれた好条件を活かした産業・交易によって発展、文化・学問が花開く。また、広島は幕末動乱の舞台でもあり、そこに生きた人々の姿も追う。
三次や現在の安芸高田市・吉田にあった支藩、赤穂浪士で知られる同族の赤穂藩にも触れる。
自然と立地に恵まれ、産業・文化・学問を開花させた西の大藩の物語!
内容説明
福島・浅野氏による城下・街道・港湾・舟運などのインフラ整備。人々の不断の努力が産んだ特産品など、諸産業の発展と学問の隆盛。中国地方の行政・経済・文化の中核を担う広島県の礎となっていく。
目次
第1章 毛利氏・福島氏の時代と広島藩の成立―豊臣政権下の大大名毛利氏を受け継ぎ、福島正則によって広島藩の基礎が作られた。
第2章 浅野氏入封と広島藩―福島氏に代わり浅野長晟が入封。浅野氏の広島藩が成立した。
第3章 浅野吉長の時代―十八世紀前半を中心に、藩政改革と学問を推進した「名君」の治政とは。
第4章 地方の時代と文芸―十八世紀後半、藩の財政再建が実を結ぶ。この時期文芸が盛んとなった。
第5章 広島藩の特産品 奨励と統制―領内では、藩の主導のもと各地で風土に適した様々な特産品が生産されていた。
第6章 幕末・維新期と広島藩―藩財政が疲弊する中、広島藩もペリー来航をきっかけに、激動の幕末期を迎える。
著者等紹介
久下実[クゲミノル]
1970年、広島県呉市生まれ。広島県立高校教諭などを経て2010年から主任学芸員として広島県立歴史博物館に勤務し、博物館教育や日本近世史などに関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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MASA123
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