内容説明
95歳で大往生した「財界の指南役」として知られる三鬼陽之助。“怪物”とも呼ばれたこの著名な経営評論家と公私共に親交を温めてきた筆者が、三鬼陽之助とその時代を生き生きと描く。
目次
似たもの同士
貴重なアドバイス
三鬼門下生
『財界』と『経済界』
先輩を敬う
三鬼ならどうしたか?
三鬼との相違点
右腕一本のゴルフ道
無神論者の三鬼
「信仰」を進言する〔ほか〕
著者等紹介
佐藤正忠[サトウセイチュウ]
昭和3年、秋田県生まれ。明治学院大学在学中に、『学生易者』でマスコミ界にデビュー。その後、リコー社長・故市村清にスカウトされ、秘書として活躍。各界一流人の知遇を得る。昭和39年、フェイス出版社(経済界の前身)を創立。卓越した人間洞察力で経済評論界に新風を吹き込んだ。昭和54年、激務のなか、脳卒中に倒れるが、奇跡的に再起。現在も、第一線のジャーナリスト、経済評論家として幅広く活躍中
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感想・レビュー
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省事
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『財界』の創業者だった三鬼陽之助を、『経済界』の創業者だった著者が論評したもの。雑駁な回想集で、三鬼がどうのというより著者が財界内でこんな調整仕事をやり、あるいは自社で財界人のアドバイスを受けてこういう改革をやり、それを三鬼にほめてもらった…というような自慢話というかなんというかが多い。同業者として関係はそれなりに近かったのだろう。時間つぶしに読むにはまあまあ面白い。フェイス出版が改名したのが経済界だったのはこの本で初めて知った(Wikipediaにも載っている程度の情報ではある)。2017/10/09