出版社内容情報
なぜそんなに不満なんだ!
あんたがたは次の白人になる存在なんだ!
白人の視線を内面化し、「模範的なマイノリティ」と言われながら
マイノリティとしての存在感すらない
アジア系アメリカ人の複雑な感情を克明に描き、
彼らの人間としての尊厳を取り戻す珠玉のノンフィクション。
『マイナーな感情』は2020年に刊行され、センセーションを巻き起こした。全米批評家協会賞を受賞し、ピューリッツァー賞ファイナリストにもなった。くわえて著者ホンはTIME誌の「世界で最も影響力ある100人」に選ばれている。アフリカ系アメリカ人やヒスパニックについての書物は数多いが、「不可視」の存在であるアジア系アメリカ人についてはもともと数が少ない。本書では、彼らのアイデンティティについてや、レイシズムの対象になることにどのような「マイナーな」感情を抱くかについての繊細な叙述が見られる。と同時に、アメリカという白人優位の資本主義社会から「モデルマイノリティ」たるアジア系アメリカ人に向けられる蔑視や、もっと悪いことに無視を具体例をもって描いている。著者の半生の経験を踏まえつつ、豊富な学術的知識に裏打ちされた本書は、他に類書を見ないと絶賛された傑作である。
内容説明
『マイナーな感情』は2020年に刊行され、センセーションを巻き起こした。全米批評家協会賞を受賞し、ピューリッツァー賞ファイナリストにもなった。くわえて著者ホンはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。アフリカ系アメリカ人やヒスパニックについての書物は数多いが、「不可視」の存在であるアジア系アメリカ人についてはもともと数が少ない。本書では、彼らのアイデンティティについてや、レイシズムの対象になることにどのような「マイナーな」感情を抱くかについての繊細な叙述が見られる。と同時に、アメリカという白人優位の資本主義社会から「モデルマイノリティ」たるアジア系アメリカ人に向けられる蔑視や、もっと悪いことに無視を具体例をもって描いている。著者の半生の経験を踏まえつつ、豊富な学術的知識に裏打ちされた本書は、他に類書を見ないと絶賛された傑作である。
目次
1 団結して
2 スタンダップ
3 白人のイノセンスの終焉
4 悪い英語
5 ある教育
6 あるアーティストの肖像
7 負い目のある者
著者等紹介
ホン,キャシー・パーク[ホン,キャシーパーク] [Hong,Cathy Park]
1976年ロサンゼルス市のコリアタウンで生まれる。詩人。オーバリン大学でBA。アイオワ・ライターズ・ワークショップでMFA。サラ・ローレンス大学で教鞭をとった後、ラトガース大学教授を経て、現在UCバークレー教授。Translating Mo’um(2002年)、Dance Dance Revolution(2007年)、Engine Empire:Poems(2012年)の3冊の詩集で、ブッシュハート賞、ウィンダム・キャンベル賞などさまざまな賞を受賞
池田年穂[イケダトシホ]
1950年横浜市に生まれる。慶應義塾大学名誉教授。専門は移民論、移民文学。日系アメリカ人についての訳書も多い。ティモシー・スナイダー、タナハシ・コーツ、ピーター・ポマランツェフらのわが国への紹介者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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