出版社内容情報
『地の光』、『溶ける魚」、『狂気の愛』、『水の空気』、『星座』、など精読し、詩的イマージュに迫る、ブルトン詩研究の集大成。
シュルレアリストの「帝王」、アンドレ・ブルトンの詩の世界を読み解く。
▼『地の光』、『溶ける魚」、『狂気の愛』、『水の空気』、ジョアン・ミロとの共作『星座』、『磁場』などを精読しながら、謎めいた詩的イマージュに迫る、ブルトン詩研究の集大成。
▼シュルレアリスム的なオートマティスム(自動筆記)から、ブルトンの詩的イマージュを解読。テクストに絡みつくいくつものイマージュの系列を辿りながら、比喩でもなく、静止した視覚的映像でもない、ある項から別の項へと変容していくことばの運動そのものを明らかにする。
はじめに
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『磁場』から『処女懐胎』へ ―― 詩的共著作品について
イマージュ論の展開
『溶ける魚』論
『地の光』論
『水の空気』についてのノート
アンドレ・ブルトンの詩の読解
詩的アナロジーについてのノート
『星座』について ―― ブルトンとジョアン・ミロ
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『磁場』序説
複数性のテクスト
イマージュの変身譚
シュルレアリスムの都市についてのノート
博物誌の方へ
『狂気の愛』における結晶
あとがき
【著者紹介】
朝吹 亮二
慶應義塾大学法学部教授、詩人。
1952年生まれ。1975年慶應義塾大学文学部卒業、1979年同大学大学院修士課程文学研究科修了、1982年同大学大学院博士課程文学研究科単位取得退学。
著書に、『OPUS』(1987年)、『密室論』(1989年)、『明るい箱』(1994年)、『現代詩文庫 朝吹亮二詩集』(1992年)など。1987年、詩集「OPUS」で第25回藤村記念歴程賞受賞。翌年、同作で第1回三島由紀夫賞候補。2011年、『まばゆいばかりの』で第2回鮎川信夫賞受賞。
内容説明
『溶ける魚』、『地の光』、『水の空気』、『狂気の愛』、ジョアン・ミロとの共作『星座』―。シュルレアリスム全体を貫くオートマティスム(自動記述)は、ブルトンの詩においてどのように展開したのか?ブルトンにとって「イマージュ(image)」とは何だったのか?謎めいた詩的イマージュの連鎖に隠された、ことばの運動そのものを浮かびあがらせる、著者渾身の詩論。
目次
1(『磁場』から『処女懐胎』へ―詩的共著作品について;イマージュ論の展開;『溶ける魚』論;『地の光』論;『水の空気』についてのノート;ブルトンの詩の読解;詩的アナロジーについてのノート;『星座』について―ブルトンとジョアン・ミロ)
2(『磁場』序説―女の顔をした象と空飛ぶライオン;複数性のテクスト;イマージュの変身譚;シュルレアリスムの都市についてのノート;博物誌の方へ;『狂気の愛』における結晶)
著者等紹介
朝吹亮二[アサブキリョウジ]
慶應義塾大学法学部教授、詩人。1952年生まれ。1975年慶應義塾大学文学部卒業、1979年同大学大学院修士課程文学研究科修了、1982年同大学大学院博士課程文学研究科単位取得退学。1987年、詩集『opus』で第25回藤村記念歴程賞受賞。翌年、同作で第1回三島由紀夫賞候補。2011年、『まばゆいばかりの』で第2回鮎川信夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- リルケ詩集 岩波文庫