出版社内容情報
初期代表著作の『露西亜文学』『ロシア的人間』を収録。その他、「詩と哲学」の関係を論じたエッセイや、若き時代の著作群を収録。
井筒の若きパトス溢れるロシア文学論。
▼初期代表著作の『露西亜文学』『ロシア的人間』を収録。その他、初期の思想形成期に特徴的な「詩と哲学」の関係を論じたエッセイや、井筒の「ロシア」への若き時代のパトスに溢れた著作群を収録。
▼解題では、各著作の基本的な書誌情報に加えて、『ロシア的人間』初版と底本(著作集版)の間の重要な校異を収録。
▼山城むつみ氏、沼野充義氏、谷寿美氏ら豪華執筆陣による月報付。
凡 例
<b>一九五一年</b>
露西亜文学
第一章 露西亜文学の性格 / 第二章 露西亜の十字架 /
第三章 ピョートル大帝の精神 / 第四章 プーシキン /
第五章 レールモントフ / 第六章 チュチェフ /
第七章 ゴーゴリ
<b>一九五二年</b>
マホメット
一 序 / 二 沙漠の騎士道 / 三 享楽と苦渋 /
四 マホメットの出現 / 五 預言者召命 /
六 メッカの預言者 / 七 メディナの預言者
トルストイに於ける意識の矛盾性について
<b>一九五三年</b>
ロシア的人間――近代ロシア文学史
序 / 第一章 永遠のロシア / 第二章 ロシアの十字架 /
第三章 モスコウの夜 / 第四章 幻影の都 /
第五章 プーシキン / 第六章 レールモントフ /
第七章 ゴーゴリ / 第八章 ベリンスキー /
第九章 チュチェフ / 第十章 ゴンチャロフ /
第十一章 トゥルゲーネフ / 第十二章 トルストイ /
第十三章 ドストイェフスキー / 第十四章 チェホフ
クローデルの詩的存在論
解 題 木下雄介
索 引
【著者紹介】
井筒 俊彦
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。
目次
一九五一年(露西亜文学)
一九五二年(マホメット;トルストイに於ける意識の矛盾性について)
一九五三年(ロシア的人間―近代ロシア文学史;クローデルの詩的存在論)
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へんかんへん
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