ドクトルたちの奮闘記―ゲーテが導く日独医学交流

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766419504
  • NDC分類 490.21
  • Cコード C3020

内容説明

詩人ゲーテが見出した名医フーフェラントは、緒方洪庵をはじめとする江戸の蘭学医に大きな影響を与えた。その「医戒」は、明治以降も日本の医師たちに継承された。ベルリンでアジア人初の医学士(MD)を取得した順天堂三代目・佐藤進、近代薬学の父で、日本の女子高等教育にも尽力した長井長義、ベルリン大学医学部初の女子聴講生をもぎとった杏林女傑・高橋瑞子、マールブルク大学で女性として初めてMDを得た宇良田唯。ゲーテが案内する、豊かでエネルギッシュな日独医学交流の物語。

目次

プロローグ イェーナ大学独文学研究所の先住人
第1章 詩人ゲーテと主治医フーフェラント
第2章 「シャリテ」と日本のランゲンベック 佐藤進
第3章 長井長義のベルリン生活あるいはライフワークとしての女性研究者育成
第4章 明治の「杏林女傑」高橋瑞子とその周辺―ベルリン大学医学部初の日本人女性聴講生
第5章 ドイツでMDを取得した初の日本人女性 宇良田唯
エピローグ ふたたびイェーナにて ゲーテと石原忍

著者等紹介

石原あえか[イシハラアエカ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。慶應義塾大学大学院在学中にドイツ・ケルン大学に留学、同大でDr.phil.を取得。学位論文Makarie und das Weltall(1998)以来、一貫してゲーテと近代自然科学を研究テーマとする。2005年にドイツで刊行したGoethes Buch der Natureにより、DAADグリム兄弟奨励賞、日本学術振興会賞および日本学士院学術奨励賞を受賞。日本語では慶應義塾大学出版会刊行の著書『科学する詩人 ゲーテ』(2010)によりサントリー学芸賞を受賞。慶應義塾大学商学部教授を経て、2012年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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