シモーヌ・ヴェイユの詩学

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シモーヌ・ヴェイユの詩学

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  • サイズ B6判/ページ数 381,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766417289
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

内容説明

本書では、美学・詩学の視点からヴェイユの思想を体系的に論じ、その真髄を明らかにする。自らの「工場生活の経験」(1934‐35年)を遠景にもちつつ発語された「労働者に必要なのは、パンでもバターでもなく、美であり、詩である」というヴェイユの言葉は、社会科学と美学・詩学との連続性を問うものであり、本書は、「見える世界」が極度に重んじられる現代にあって、「見えない世界」が根をもってはじめて「見える世界」が豊かに花開くことを提示する。

目次

第1部 労働と詩(詩学の可能性;シモーヌ・ヴェイユにおけるプラトニズム ほか)
第2部 美的判断力の可能性(美と神秘―感性による必然性への同意;美と実在―シモーヌ・ヴェイユと西田幾多郎 ほか)
第3部 善への欲望(脱創造あるいは超越論的感性論;愛について ほか)
第4部 芸術と倫理(表現について;芸術創造と生の創造 ほか)
第5部 詩をもつこと(詩をもつこと―シモーヌ・ヴェイユと鈴木大拙;暴力と詩―「人格と聖なるもの」、「『イーリアス』あるいは力の詩篇」を手がかりに ほか)
ほとんど無、あるいは美

著者等紹介

今村純子[イマムラジュンコ]
思想史・芸術倫理学。現在、慶應義塾大学・女子美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師。1967年、東京生まれ。2002年、フランス・ポワチエ大学哲学科博士課程DEA修了。2003年、京都大学大学院文学研究科思想文化研究専攻博士後期課程単位取得。2010年、『シモーヌ・ヴェイユの詩学』で、一橋大学大学院言語社会研究科学術博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さえきかずひこ

11
本書はヴェイユにおける善と美の関係について深く考察するため、読んで理解するためには、彼女の哲学の骨子となったプラトンとカントについての知識がある程度必要である。もちろん両者の哲学もすでに相当に込み入ったものだが、ヴェイユのそれも極めて込み入っているので、相当に込み入ったもので、極めて込み入ったものを読み解いていく作業が著者によって行われてゆく。そこに虚心に触れることで、読者はヴェイユ独特の思考の傾向、とくに逆説的な表現を好み、世界の真理を超越的な神秘と信じる彼女のあり様を率直に感じ取ることができるだろう。2019/04/23

6
著者が責任編集をされていた「シモーヌ・ヴェイユ/詩をもつこと(現代詩手帖特別版)」が面白かったので本書に手を伸ばす。重複する内容もあるが、期待したとおりの内容だった。シモーヌ・ヴェイユにおけるプラトニズム、アニメーションの詩学(映画:千と千尋の神隠しをめぐって)、感性による必然性への同意、シモーヌ・ヴェイユと西田幾太郎、シモーヌ・ヴェイユとハンナ・アーレント、Essai瞬間の形而上学(映画:女と男のいる舗道をめぐって)、脱創造あるいは超越論的感性論、→ 2021/03/09

瀬希瑞 世季子

1
詩(正義と言い換えてもよい)は、どこにも詩が見いだせないような状況の中でこそ、より純粋に希求されることによって強烈に存在感を増す‼️2024/07/06

amanon

1
正直言ってどこまで理解できたかかなり怪しいが、それでも何かと刺激に富んだ内容であり、少なからず示唆を受けたということは断言できる。とりあえず、何かに漬けその劇的な生涯に重点が置かれがちだった、従来のヴェイユ研究書とは違って、あくまで彼女の哲学的思想について論じたという点で、非常に画期的。しかも、アニメや映画といった映像作品や鈴木大拙、西田幾多郎といった日本を代表する思想家とを絡めて論じるという、ある種離れ業を成し遂げたという点は、特筆に値すると思われる。今後のヴェイユ研究に少なからず影響を及ぼすと思う。2010/09/16

いまにえる

0
美とは人間疎外、絶望の中でなおも善であろうとし続ける中で現前するという。それはナチスにおいてはアウシュビッツに端的に示されるが、現代でも労働の中で常に直面している問題である。著者は鈴木大拙や西田幾多郎、そして千と千尋の神隠しやアメリなど映画を引き合いに語る。西田に関しては主客未分の純粋経験の中に善を見出した点で、自己を真空にし見つめるヴェイユの善や美の観念と親和性が高いように確かに思える。2017/07/02

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