内容説明
私立探偵兼タクシードライヴァのボギィは、旧知のアローニ警部からある東洋人少女の護送依頼を受ける。「行き先は言えない」と警部に言われ、毒舌を吐きながらボギィはその寡黙な少女を乗せ、とりあえずタクシーを走らせていると、突然、何者かの襲撃。少女は命を狙われている? なぜ……? 少女は何も語らない。何もわからぬまま「見えない敵」から逃亡を続けるうちに、ふたりの間にはいつしか不思議な絆が芽生え始め……。原田宇陀児(はらだうだる)、渾身のオリジナル長編デビュー作!
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オオトリちゃん
8
私立探偵兼タクシードライバーのおっさんと謎のロリによる果てなき逃亡劇、か…。某レオンやスコセッシの有名映画を彷彿とさせるハード…萌えラノベだ!クトゥルフのイタカを下敷きにした不可解な事件の中偶然二人は出会うのだけど、疑似親子的な心の交流に萌える。事情はよく分からんがおっさん、ロリ娘の危機には身体を張って守っちゃうぜ!世間では強面で通っているが、ロリ娘の前では敵わん。思わず心を開いてしまうよ!ベトナム帰りを、友人の死のトラウマを吐露する所とかもうね…。欠けている何かを埋め合う様に二人は惹かれゆく。そして…2015/11/13
サウナ探偵
6
クトゥルフ風味ハードボイルド。 ジジイ&少女。 異能無し転生無し学園無し恋愛無し。 作者曰く「これが男のガガガ文庫だ!」(わかる) こういう方向で尖ったやつ最近のガガガにも欲しいっすね。 紅の豚みたいなエピローグ好き。2022/11/01
hirayama46
4
はじめての原田宇陀児。不可能犯罪を扱ったミステリ的な導入ですが、トリック自体は小粒というか、短編ネタという感もありますが、その辺はこの小説の主眼ではないのでしょう。ワイルドで意外と繊細なおじさんと凛とした少女の映画的なロードノヴェル、アクション盛りといったところでしょうか。/あとがきで不可能犯罪プラス○○ネタ(早めに明かされますが、いちおうぼかしておきます)はほとんどない、という旨を書いていますが、某メフィスト賞作家の某作がそうだったような……。2017/03/30
asdfg
3
まるでハリウッド映画のような小説だった。おっさんと少女の組み合わせは、ハリウッド作品ぽいなと。ボギィの元警官で現在は私立探偵という設定もハリウッドぽい。ハリウッド映画好きにはたまらない小説だと思う2019/01/23
KaTs
2
クトゥルフ好きにはたまらない作品だった。クトゥルフ神話自体にも一定のミステリ的要素は存在する。本作は、それをさらに一歩進め、ミステリとしての構造の中にクトゥルフ的要素を落とし込んでいる。もちろん、ロードムービーとしての、やさぐれた中年の男と、寡黙な少女による逃避行も魅力的であり、クトゥルフを知らなくても一つの物語として十分に楽しめる。しかし、背景にある要素を理解していれば、その面白さはさらに増すだろう。 クトゥルフ神話とミステリ、その融合を楽しみたい人には特におすすめしたい一冊だった。2026/04/09




