内容説明
瀧口修造がヨーロッパで撮影した写真を集成。
目次
写真集(イタリア;フランス;フランス・スペイン;ベルギー・オランダ;スイス・フランス)
解説書(旅の写真一覧;瀧口綾子宛書簡;解題;旅程;人名解説;瀧口修造年譜;文献案内)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ami
3
瀧口修造のヨーロッパ行脚の写真集。ダリ、デュシャン、ブルトンが普通に現れるので、笑ってしまった。2018/11/05
むらさきたらこ
0
瀧口が1958年にヴェネツィア・ビンナーレ日本代表兼審査員として(自費で!)渡欧した際の記録。旅の途中でフォンタナ、イッテン、ムナーリ、デュシャン、ダリ、そしてアンドレブルトンに会った様子が綾子夫人への書簡で垣間みれる。瀧口が撮った旅の写真、特にサグラダ・ファミリアの写真は何とも言えず感動する。途中、パリの古本屋で、空襲で家が全焼し失った同じ書籍などを見つけるが、「ばかばかしくなって」買うのをやめたと手紙に書いていて、20歳で関東大震災を40歳で東京大空襲を経験した彼のその言葉がとても印象に残っている。