出版社内容情報
生そのものも完璧を目指すより、でこぼこでもいい。幽玄の心を禅語もまじえながら新しい時代の生き方を説く。
目次
第1章 不完全をよしとする「禅」に学ぶ(「禅の庭」づくりは人間関係づくりに似ている;「禅の庭」は形式ではつくれない ほか)
第2章 日本の文化は凸凹を肯定してきた(禅こそ、日本文化の源流である;ビジネスパーソンも主婦も「道」を生きている ほか)
第3章 食も、健康も、死に方も、「足る」を知る(「足りない」ことを楽しんでみる;食事の「不足」が長寿につながる ほか)
第4章 人生は「凸凹」だからおもしろい(「凸凹」こそ人生の醍醐味である;一〇〇パーセントできた人は、人間的につまらない ほか)
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本文化に根ざした「禅の庭」を創作する庭園デザイナーとして国内外で活躍。主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテルラウンジ・日本庭園、ベルリン日本庭園など。2006年「ニューズウィーク」日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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テツ
20
人の苦しみの大半は自分自身が勝手に創り上げたもの。人生を歩む道程が厳しく感じられるとしたら、それも自分がそう感じているというだけのこと。過去を悔やまず、未来を恐れず、ただただ今この瞬間に全力を尽くすという精神的なテクニックが身についてさえいれば、暗く湿っていた世界は晴れやかな姿に生まれ変わる。森羅万象は自分の内側で創り上げられ外部の世界に投影される。他者などというあやふやな存在に責任転嫁する癖から脱却し、自分が好きなように、望むがままにしたらいい。2022/06/07
西
19
自分が正しいと思っていることをどれだけ手離せるか。自分が存在しないものにどれだけ縛られているか、そのことに気付けるか。目の前の苦労が、違う角度から見れば自分の人生を豊かにする材料であると思えるか。禅の言葉、仏教の言葉に気付かされることは多い。/ちょっと西洋文化より日本文化が優れていると書かれているように感じてしまう部分がひっかかった。もう少し作者の人生経験を読みたかったかな2021/09/19
本のロマンス
13
禅の知恵から、様々な人生訓が語られていました。その中で、最も印象深いのは、 『失意の時も、病気の時も・・・また長閑に過ごす時も、一生懸命やったら、それでいいのです』旨のお諭しです。それでは、何を一生懸命やるか? それは、各自の課題なのでしょう。私は、そんな時こそ「①自分を大事にかわいがってやる、②手近なところにササヤカでも幸や美や福なるものをみつけて大いに喜び感謝する」ことを一生懸命やっていこうかと、思っているのですが、皆さんは、如何でしょうか? 2024/10/04
dice-kn
4
著者は禅を極め「禅の庭」をつくられる方とのことで、禅の庭というものを見た記憶がないので一度どこか訪れてみたい(そして何を感じるか・・何も感じなかったりして!?)と思いました。以前アドラーの関係の本で読んだことと似たようなことを言われていて、洋の東西を問わず真理は一つなのかな・・そういうことなんでしょう。人生には光と陰があるとすれば、陰に例えられるようなことも我慢するだけじゃなくて、少しでも楽しめるような気持ちを持てたらよいなと思いました。2023/07/15
りこりり
4
参考にします2022/05/23