出版社内容情報
E・T・A・ホフマン『砂男』、ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』など、19世紀に多くが生まれた「人造美女」と「独身者の機械」に関する文学作品を皮切りに、映画、アニメ、人形まで、10人の著者が専門分野から分析。「人造美女」、すなわち人の手(想像)によって造られた架空の美女の魅力に迫る。
内容説明
人造美女。それは理想の女性―。彼女たちは、どこから来たのか?彼女たちは、どこへ向かうのか?精鋭の10名が、美女たちの魅力、神秘、歴史、誕生に迫ろうと、文学における自身の専門分野からあますところなく論じた人造美女解体新書。
目次
第1部 SYMPOSIUM 言葉と紙の乙女たち(マラルメの効用;ヴェルヌとルーセル、その人造美女たち;聖人造少女領域;死んだ美女、造られた美女 ポオ、ディキンスン、エリオット―巽孝之)
第2部 INTERMISSION 棺たちの沈黙(天然メイドの人造慰霊祭)
第3部 DISCUSSION 人造美女の歴史と変容(ゴシックの位相から;ゲイシャとT・レックス;オリンピアとマリア―E.T.A.ホフマンの『砂男』とフリッツ・ラングの『メトロポリス』;バービーは仏像かもしれない―茅野裕城子;ロスト・イン・トランジション―世界の終わりの人形たち―スーザン・J.ネイピア)
著者等紹介
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年生まれ。コーネル大学大学院修了。Ph.D.(1987)。慶應義塾大学文学部教授。専門は、アメリカ文学、現代批評理論。特に19世紀アメリカン・ルネッサンス時代を中心とした文学思想史
荻野アンナ[オギノアンナ]
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。慶應義塾大学文学部教授。専門は、16世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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