出版社内容情報
事件の軌跡をたどり直し、問題がなぜ終わらないのか、いま、私たちに何を問いかけているかを考える。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
91
水俣病の認定第1号は、1956年5月1日チッソ附属病院細川一が診断した2歳の田中実子と姉静子だった。水俣病の被害者は何人かという問いかけにも、公害補償法による認定者と1995年政府解決策対象者、2009年水俣病特措法による対象者がいて、単純には答えられない。それは工業排水による汚染が大正時代からあり、チッソが戦後日本の復興を支える程の企業であり、日本政府も熊本県も黙認していたことなど歴史的経緯が事態を複雑にしている。水俣病は現在進行形である。田中実子は今も24時間ヘルパーの介助を受けて水俣に暮らしている。2021/10/26
Naoko Takemoto
3
公害問題については子供の頃から興味があり、ひいては今の職業についた理由のひとつなのだが、本書は水俣来訪するので再学習するために手に取ったものだ。情けなくも、エピソードを読んでいるだけで涙が止まらない。だから、統計の部分まで読み飛ばして瞼を乾かしたりした。ホント酷い話だ。完全な高度成長期の犠牲じゃないか。チッソも政府も市も県も責任を認めたのが遅すぎる。ただ患者や家族が最も心を痛めたのが、同じ市に住む者達から受けた差別、偏見、中傷だったというから更にいたたまれない。2016/08/10
yokkoishotaro
1
貴重、貴重すぎる!!!! 2019/06/26
yuxxlogy
0
◎2016/05/17
call
0
水俣病についての本。水俣病といえばやや使い古された感じのある単語であるが、この本で初めて知ったことは多かった。水俣という寒村がチッソという大企業によって支えられていたために、水俣病への対応の障害になったことは、政治学と公共政策を学ぶ身としては非常に興味深かった。地方自治体、ひいては国が誰のためにあるのか考えさせられる一冊であった。2017/04/14




