内容説明
戦後日本の市民意識の土台となっている価値意識やアイデンティティ、社会意識の構造や社会の変化の考察を通して、戦後日本の市民意識をとらえなおす。
目次
戦後日本の市民意識と社会科学
第1部 戦争と戦後日本社会(ヒロシマからヒロシマたちへ―ヒロシマを歩く;1965年前後の「ヒロシマ」;戦後日本社会と死の自己決定―主体的であることの社会的文脈)
第2部 多文化主義とシティズンシップ(多文化的市民のための多様な多文化主義―多文化主義政策分析のための方法的インプリケーション;戦後日本の出入国管理と外国政策;多文化社会化する欧州の極右台頭と多文化社会日本)
第3部 戦後日本社会と社会学的思考(戦後日本の家族社会学者・小山隆とアメリカ社会学;日本都市社会学の形成過程と市民―被調査者へのまなざしの転回とともに;鶴見俊輔と「思想の科学」の1950年代―戦後啓蒙の思想的転回に関する一考察)
著者等紹介
有末賢[アリスエケン]
慶応義塾大学法学部教授。1982年慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士
関根政美[セキネマサミ]
慶応義塾大学法学部教授兼メディアコミュニケーション研究所長。1979年慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士
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