ケアの倫理とエンパワメント

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065245392
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。
強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。

本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より)





内容説明

強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己…、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。自己と他者の関係性としての“ケア”とは何か。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、“ケアすること”の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。

目次

序章 文学における“ケア”(“ケア”の価値が看過されるわけ;ネガティヴ・ケイパビリティと共感力 ほか)
1章 ヴァージニア・ウルフと“男らしさ”(病気になるということ;負の「男らしさ」を手放す ほか)
2章 越境するケアと“クィア”な愛(ケアの倫理と民主主義;同性婚が認められない社会とオスカー・ワイルド ほか)
3章 弱さの倫理と“他者性”(ケアの倫理が問い直す正義論;ロマン主義時代におけるケアの倫理 ほか)

著者等紹介

小川公代[オガワキミヨ]
1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。専門は、ロマン主義文学、および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フム

36
育児や介護などのケア労働の多くは女性が担い手であり、社会全体でそれらのケアを引き受けるような政策を取らないかぎりは、今後もこの状況は変わってはいかない。そのためフェミニズムの思想は女性達がケア労働を自ら進んで担うことに批判的だった。そういう批判は社会の公正や正義につながるとわかっていても、女性の一人としてはつらく聞こえることもある。しかし、長い間軽視されてきたケアという活動が、今、問い直されているという。グローバルで多様な価値を認めようとする社会においては、他者を阻害し犠牲にするような絶対的な正義ではなく2021/09/18

くろねこ

7
文学研究者の立場から「ケアの倫理」を考察したもの。多孔的自己、両性具有的あり方などなど、いまジェシカ・ベンジャミンも読んでいるので、そちらとも繋がり。さらに文学の中で何がどのように表現されてきたのか、作者の思い、あり方などの視点に拓いてもらい、刺激を受けました。こころに残る引用も多々。多和田葉子さんの「献灯使」も読んでみます。2021/09/28

manabukimoto

4
Carol Gillianの提唱する「ケアの倫理」。思いやりや共感や関係性を大切にする在り方。 オスカー・ワイルドと三島由紀夫を論じることでクイアが生きにくい時代における彼らの生き様を知る。アンデルセンの「人魚姫」の寓意や、幸福の王子と金閣寺の「金箔で包まれたモノの一回性」という繋がりにも目から鱗だった。 コロナ禍でニュージーランドのアーダーン首相やフィンランのマリン首相に見られるケア性を含んだ政治性というのが興味深い。新たな概念として「ケアされる権利」が論じられるきっかけに本書がなればと思う。2021/08/26

sawa

2
う~ん。2章・3章が飲み込みづらかったです。差別に苦しむ人への思いやりがケアなのか、思いやりというケアがあれば差別はなくなるってことなのか、混乱しました。確かに思いやりというケアは大事だけど、思いやりがあれば当然でしょという理屈で押し付けられがちなのがケア労働なので、なんだか警戒してしまいます。ケアラーには適正な報酬を!差別には撤廃のための法整備を!とだけ思ってしまうのは、ネガティブ・ケイパビリティが足りないかしら、資本主義に毒されているかしら。2021/09/29

笛の人

1
軽い気持ちで読み始めたのですが、割とがっつり専門書だったのでしんどかったです笑。私の理解では、近年(?)自立を重要視する傾向が殊に強いようだが、みんなで助け合うというのも大切じゃない?という話でした。 特に、現在はまだ性別格差や人種差別が残っているので、弱い立場にある人を対等な立場にするためのケアが必要だろう、という感じです。 文学の立場からの論考を読む前に、まずケアの倫理についての基礎知識を学ばなければならないなと思いました。 これは個人の自己利益の追求のアンチテーゼにはないかなぁと思いました。2021/10/08

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