内容説明
第一人者が放つ、「文学史の物語学」。「アメリカの夢と悪夢」の物語の中で個々の作品が放つ光彩を鮮やかに描き出す、まったく新しい文学史テキスト。正典20作品解説、詳細な年表、文学史地図、コラム、写真など入門者向け資料も満載。
目次
第1章 アメリカ文学史序説―ロード・ナラティブの千年紀
第2章 神権制下の文学―ピューリタニズム
第3章 独立革命の文学―リパブリカニズム
第4章 膨張主義の文学―トランセンデンタリズム
第5章 進化思想の文学―ダーウィニズム
第6章 荒地以後の文学―コスモポリタニズム
第7章 冷戦危機の文学―ポスト・アメリカニズム
第8章 アメリカ文学の正典を読む
著者等紹介
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.,1987)。現在、慶応義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房)で1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞、『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学』(青土社)で1995年度福沢賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
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けろ
3
正直そこまで興味がなく、たまたま読んだブログでアメリカ文学史について語られていたので一冊買ってみようと思い購入。ほぼ全文にわたって、自分に馴染みのない固有名詞が並んでいたため非常に難解で、読めているのか読めていないのか、たぶん読めていないように思う。読んでいて、300年ぐらいのアメリカでも、やはり文学や思想というのは膨大にあって、その中で彼らは生きているのだなと感じた。なんとなく眺めた固有名詞が、人生のべつの瞬間に「やあ」とまた挨拶してくれることを願う。2022/11/26
wanted-wombat
0
エリオットの荒地。ミラーのるつぼ。アメリカという、歴史の浅い国ではあるが、今や世界をリードする国の文学史に興味を持たせてくれる。2013/07/25
まろ
0
基本的なアメリカ文学史を理解した上で読むべき本かな。亀井俊介のアメリカ文学史を全巻通読してからまたちょっと読みたいかも。2013/03/16