内容説明
忍耐強いペネロペに無敵のワンダー・ウーマン、残酷なメデイアに敬虔な聖ジュヌヴィエーヴ、女王エリザベス1世に革命家オランプ・ド・グージュ、戦う木蘭に悲劇のジュリエット…神話や聖書、文学、そして社会において重要な役割をなし時代を築いてきたヒロインたち。クラナハ(父)、ルーベンス、プッサン、ドラクロワ、ミレイ、カサット、リキテンスタインら偉大な芸術家たちの想像力をかきたてたヒロインの物語とその図像の歴史と変遷を紹介します。
目次
“テセウスに糸の玉を渡すアリアドネ”
クラナハ(父)“聖ヨハネの首を持つサロメ”
フランチェスコ・プリマティッツィオに帰属“ヘレネの掠奪”
作者不詳“エリザベス1世”
ジェンティレスキ“ユディトとホロフェルネス”
赫達資“花木蘭”
ドラクロワ“男装するジョルジュ・サンド”
ボードリィ“シャルロット・コルデー”
ミレイ“ジャンヌ・ダルク”
チャウチュ“薬を飲む前のジュリエット”
ナダール“シェイクスピア劇のマクベス夫人を演じるサラ・ベルナール”
カバネル“囚人を毒殺させるクレオパトラ”
ビアズリー“イゾルデ”
カサット“まどろむニコル”
カルダー“ジョゼフィン・ベイカー4”
ビュフェ“自由の女神”
リキテンスタイン“反射:ミネルヴァ”
ジョー・ディ・ボナ“シモーヌ・ヴェイユの壁”
著者等紹介
パレ,アリックス[パレ,アリックス] [Par´e,Alix]
ルーヴル美術学校卒。17~20世紀西洋絵画の専門家。8年間、ルーヴル美術館とヴェルサイユ宮殿で勤務。美術史のワークショップや講演を行うほか、パリで開催される大規模展覧会に関わる
冨田章[トミタアキラ]
1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。成城大学大学院文学研究科修了。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム[天保山]を経て、現在、東京ステーションギャラリー館長。これまで「ロートレック展 パリ、美しい時代を生きて」「エミール・クラウスとベルギーの印象派」「シャガール―三次元の世界」「メスキータ」などの展覧会に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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