内容説明
アメリカの「法制度」と「法文化」を総合的に描き出すことに留意して解説。第5版では、民事訴訟手続の部分を日米比較法的視座から大幅に補正し、巻末の連邦民事訴訟規則、連邦刑事訴訟規則および連邦証拠規則を法改正を反映させるとともに量的にも増補。「アメリカ法文献案内」を新たに加えるなど、アップツーデイトなものにした。
目次
1 アメリカ法研究の意味―序説に代えて
2 アメリカ法の法系的地位
3 アメリカ法の形成
4 アメリカ法の法文化的背景
5 法源論
6 判例法主義
7 司法権の優越
8 陪審制度と訴訟手続
9 連邦法と州法
10 法律家
11 法律家の考え方
12 アメリカ法研究の方法
著者等紹介
伊藤正己[イトウマサミ]
1943年東京帝国大学法学部卒業。1957年東京大学法学部教授。1980年最高裁判所判事。2010年死去
木下毅[キノシタツヨシ]
1971年東京大学大学院法学政治学研究科修了(法学博士)。1973年ハーヴァード大学法科大学院(LL.M.)、北海道大学法学部、中央大学法学部教授等を経て、現在、弁護士(第一東京弁護士会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りん
7
アメリカ法そのものだけでなく、比較法研究の観点から法を取り巻く法文化、法制史、法制度などを満遍なく解説した本。よくまとまっていて読みやすい。ただ、取り上げるテーマの数からするとやはり薄く、言葉足らずな所があり、コモンローやエクイティなど重要な概念については他の文献にあたる必要があると思う。その点参考文献が豊富で親切。2019/06/24
葛
0
1961年10月30日 第1版第1刷発行 2012年2月20日 第5版第1刷発行 著者、伊藤正己、木下毅 発行者、黒田敏正 発行所、株式会社日本評論社 印刷、株式会社精興社 製本、松岳社 装幀、駒井佑二2017/11/20
_udoppi_
0
もっと早く読んでおけばよかった。2014/07/03
べんぞう
0
伊藤正己元最高裁判事による著作。表面的な法制度の説明にとどまらず,法文化から説き起こす。入門書として文量は適切であるが,法文化的な議論は苦手なので,読むのには若干苦労した。2022/08/11