死をめぐるコレクション―病的な蒐集家が紡ぐ奇怪な世界

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  • サイズ B5変判/ページ数 204p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784766130676
  • NDC分類 708
  • Cコード C0076

内容説明

死をめぐる驚異の部屋が開く―なぜ人は猟奇的なものに魅せられ、蒐集するのだろうか。奇怪なものたちに死を感じ、ただただ魅せられるからか、コントロールできない絶対的な死という運命を仮初めにも支配下におこうと試みるからか、それとも死が待ち受ける運命を心地よく思うからなのか。猟奇的アイテムとその蒐集家たちが紡ぐ奇怪な世界がここに。

目次

死体置き場より直送―ニコル・アンジェミー
ダーク系装飾の美―ポール・ブース
死の傑作―ライアン・マシュー・コーン
ヴンダーカマー―カルヴィン・ヴォン・クラッシュ
葬いのアート―ダニエル・デヴェルー
争えぬ血―スティーヴ&ダニエル・エーレンバーグ
隠された母―スカイ・G.
ミステリアスなジャコブ通り48番地―ジャン=ベルナール・ジロ
復活主義者―ブランドン・ホッジ
犯罪ハンター―ジェシカ・M.
あちら側からのメッセージ―ジョン・コージック
パルプからホルマリン漬け胎児へ―ジャック・カンプ
ずっと変人―D.L.マリアン
涙の喜び―エヴァン・マイケルソン
死者とのつきあい―ミク・ミラー
罪と罰―ネイサン・ロバーツ
死のキュレーター―ブレント・S.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

57
気持ち悪いコレクションが一杯。蒐集家のほとんどがタトゥー入れているのは何故だろう?コレクションに劣らず蒐集家も個性的、というか気持ち悪い。2017/07/29

くさてる

15
骸骨、標本、殺人犯、弔いのアート……いわゆる猟奇的と表現されるようなアイテムの蒐集家18人を紹介した一冊。美しいカラー写真で紹介されるそれらのコレクションのなかには、ちょっと直視できないようなものもたくさんある。しかし、それを蒐集している人々のまっすぐさは病的なものではなく、むしろ自分の価値観を疑わない達観さえ感じる潔いものでした。レイアウトと写真が素晴らしいです。2018/07/01

spatz

8
実はホラー映画も苦手でこわいのイヤなのですが。いろんなものを集める人がいるものです。まじまじとみつめるとちょっとこわいので、さらさらさらと眺める程度。 2021/07/08

blue_elephant

7
その大昔、驚異の部屋「ヴィンダーカンマー」というモノがあり、人間の限りない欲望蒐集魂に呆れるというか、とても魅力されるのだが。随分前に都築響一氏が出された『珍世界紀行』でも、眉を顰めるが目を離せないコレクションが紹介されていて、これもまた蔵書であるわけで。長閑な初夏の午後、『死のコレクション』を眺めることができる平和で幸せなひととき。想像、創造する脳を持つ人間って。遮断したり解放したり。2019/06/23

Ra

7
人骨、干首、ミイラ、見たら後悔しそうな本だが、本当に綺麗。自分の大切な人の遺体が、コレクターによって収集されていたらどう思うか。それを考えたらいたたまれないが、彼らによって何世紀も残されていくのだろう。2019/04/18

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