京都人が知らない京町家の世界―「京町家カルテ」が解く

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  • サイズ B5判/ページ数 176p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784473043528
  • NDC分類 521.86
  • Cコード C0052

内容説明

本当にこれは「京町家」なのか?既存のイメージをくつがえす多種多様な京町家のすがた。保存・再生へのデータ集積で見えてきた京都の住宅事情、京の町の歴史。

目次

第1章 京町家とは何か(京町家の現在;京町家を診断する ほか)
第2章 京の町と京町家(奥行のない京町家の不思議;茶屋建築の町家―お茶屋の中のお茶屋 ほか)
第3章 京町家の諸相(江戸時代の京町家―日本最古級の土蔵;「織屋建」とは何か―伝統産業を支えた町家 ほか)
第4章 見積書を読む(京町家は何で出来ているか;建設ラッシュと木材調達)
京町家カルテがめざすところ

著者等紹介

大場修[オオバオサム]
京都府立大学大学院・生命環境科学研究科・環境科学専攻教授、工学博士。京町家カルテ委員会委員長。京町家まちづくりファンド委員長。1955年、三重県生まれ。京都府立大学生活科学部卒業。九州芸術工科大大学院芸術工学研究科修士課程修了。専門は日本建築史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

8
19年刊。町家研究の第一人者である著者が、「京町家カルテ」による調査から、京町家の知られざる姿を明らかにした一冊。取り上げられるのは文化財的な町家というよりは市中に誰にも知られず存在するもので、とりわけ近代の町家が面白いです。通り庭が吹き抜けにならない町家とか、「準表屋造」とか、中廊下型町家とか、外観からは想像もできない世界があることに驚きで、京町家の奥深さを教えてくれます。超良書。2020/02/05

田中峰和

6
京町家を次世代に継承する手掛かりとするため始められた京町家カルテ。本書は京町家カルテの発行された町屋を題材にまとめられている。幕末期のどんどん焼けなど大規模火災で焼失したため、市の中心部で近世町家はほぼ存在しない。二条陣屋や島原の角屋は、このエリアを外れていたおかげで今も残る最古級の希少な京町家といえる。角屋に関しては新選組が利用したことで名高いが、建築史においても大きな価値をもつ重要文化財だ。狭い間口から土間の横を奥まで行ける走り庭など、通りからは窺えない内部構造が平面図で紹介されているのも興味深い。2020/12/10

takao

2
ふむ2020/02/19

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