内容説明
懐かしくて、あたらしい。暮らしのなかで愛でたい、日本各地の郷土玩具320点。
目次
1章 郷土玩具のかたちと想い―人々がさまざまな祈りを託し、親しんできた各地の郷土玩具あれこれ。
2章 遊びと郷土玩具―親から子へ、そのまた子へ。身近な素材でつくられ、受け継がれた遊び道具たち。
3章 お菓子と郷土玩具―供物として、あるいは縁起物として。郷土玩具と縁深い食玩の愉しみ。
4章 日本郷土玩具絵図―各地の代表的な郷土玩具をひと目で。イラストでたどる、玩具絵図。
著者等紹介
甲斐みのり[カイミノリ]
文筆家。1976年静岡生まれ。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて活動。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築など、女性が好み憧れるモノやコトを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。街歩きや手みやげなどをテーマにしたカルチャースクールの講師も務める
中村浩訳[ナカムラヒロノブ]
「日本郷土玩具の会」「全日本だるま研究会」会長。昭和18年静岡県浜松市生まれ。学生のころから郷土玩具に親しむ。デザイン事務所経営のかたわら、ブリキ玩具専門店「イトショップ・ビリケン商会」(東京・南青山)を設立。「全日本だるま研究会」「日本郷土玩具の会」「独楽の会」「日本雪だるまの会」「郷土玩具文化研究会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
95
日本全国の郷土玩具を 300点も、その由来とともに、甲斐みのりさんが紹介してくれています (監修は日本玩具の会、会長の中村浩訳さん) 。紙、土、木、藁など、その土地の風土に合った素材で作られた郷土の玩具。その地方の神社やお祭りなどで授けられてきたものが、玩具や御守りとして今でも暮らしの中に根付いています。愛くるしい玩具一つ一つに込められた願い・由来を知ると、実際にこの手に取ってみたくなります。そして、甲斐 みのりさんと言えば、お菓子! "郷土玩具ゆかりのお菓子" というコーナーもあって楽しいです。2019/08/04
itoko♪
66
ただの可愛い郷土玩具の紹介本ではなく、郷土玩具のなりたちや、作り手の方の紹介などなど、郷土玩具を知るための入門編といったところ。達磨、こけし、張子など見知ったもののもあれば、見たことのないものもあって、面白い。当然 手作業で色付け絵付けされているので、色彩や表情も、味わいがある。特に目を奪われたのが鳩笛。可愛い!郷土玩具ゆかりのお菓子のページも、食い入るように見つめてしまった。2016/03/31
bianca
46
縁起物と子供のおもちゃを兼ねた、その土地の風土が感じられる素朴な玩具たち。これもまた実家で見たことあるのが結構ある(笑)現代っ子たちは、素朴さには惹かれないらしく、後継者も育たなくなっているという話も載っていて、一抹の寂しさを感じる。表紙のタコが乗った猫。タコは多幸と縁起がいいのだそう。つくづく日本人は身の回りに福を見付けるのが上手いな。郷土玩具モチーフのお土産お菓子も、とっても可愛い。旅に出るお楽しみがまた増えていく。2017/07/09
なお
37
乙女チックな旅やお菓子、レトロな名建築等の紹介が楽しい甲斐みのりさんの本はどこかノスタルジーを感じさせてくれる。『はじめましての郷土玩具』には日本全国の素朴な土人形、張子の犬、藁の馬、木の鷽、三角達磨等が並ぶ。身近な材料で一つ一つ手作りされ農閑期の副業にもなっていた。五穀豊穣、病気平癒、子授け安産等の祈りの対象でもあったという人形達は手の平に乗る程小さくて、自らの使命を知ってか知らずかちんまりとしている。何故か愛おしい。地域に伝わる玩具なのだが知られていない物も多いと思う。忘れられるとしたら、少し寂しい。2023/12/07
はな
33
か、可愛い💕カラーページは見てるだけでテンション上がります!!全国郷土玩具巡りしたい!郷土玩具ゆかりのお菓子店や郷土玩具の工房、販売店などリストもあり実用的なところもあり良い本です。2021/08/02