出版社内容情報
1952年から開催されてきた「日本建築学会設計競技」の2024年度の課題は「コモンズの再構築――建築、ランドスケープがもたらす自己変容」。スキルを介した資源へのアクセシビリティとメンバーシップといえばコモンズの原理である。しかし、所有と資本を疑わない現代社会では、農村であれ都市であれ、分断が進む一方である。そこで今回の設計競技では、こうしたコモンズ再構築の提案を求めた。応募総数341作品の中から審査を経て入選した81の優秀作品を,講評とともに掲載。建築家を目指す若い設計者,学生の皆さんは,どうか参考にしていただきたい。
【主要目次】
・刊行にあたって
・あいさつ
・総評
・全国入選作品・講評
・支部入選作品・講評
・応募要項
・入選者・応募数一覧
・事業概要・沿革
・1952~2023年/課題と入選者一覧
目次
総評
全国入選作品・講評
支部入選作品・講評
応募要項
入選者・応募数一覧
事業概要・沿革
1952~2023年/課題と入選者一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
30
建築学会主催〈若手の登竜門〉設計競技の成果集。総評に注目。なぜ「学会の自己変容が必要」か。20世紀型の社会システムはすでにオワコンで、地方にはその遺跡=建築物がたくさんある。「責任を感じる」が「都市からは地方が見えない」。しかし学会には「地域資源の維持管理と活用を軸にした社会への道筋を示し、その障壁となる産業主導型の心性をほぐす役割」があるし「日本の小規模分散型の建築教育体制は有利で理想的だ」という。◉24年のテーマは「コモンズの再構築」最優秀賞は〈吉備中央町の集落の巨樹〉〈みなべ町の梅システム〉でした。2025/04/23
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