感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
14
冤罪を晴らし獄を出た免田、斎藤、赤堀元死刑囚の対談。彼ら以外にも潔白と思われる死刑囚が何人かいたが、大した反抗もせずに執行されていったという。その理由の一つが教誨師である僧侶の存在。因果応報を説き、今世こんな目にあったのは、前世の行いが悪かったからだ、諦めて逝けと諭すこともあったとか。「一種の自殺教唆だ」と今も憤る元死刑囚たち。何人もの人間を死に追いやった坊主ども。「因果応報」により彼らの来世は碌なものではあるまい。2019/09/16
ふたば
6
ちょっとにわかに信じられないほどの、警察をはじめとする司法関係者のでたらめぶり。刑務所の中の想像をはるかに超える悪環境。座談会で語られる内容にただただ、驚愕するばかりだった。今はどうなのだろうか。冤罪であることが濃厚であるにもかかわらず、執行された事件もあった。どういうわけかいつまでたっても執行されない例もあった。いったいなにがあるのか、まったく不透明では、問題だろうと思うのだが… 今も、冤罪を叫び続ける死刑囚たちは存在する。再審への道は険しい。本当に冤罪であるなら、必ず晴らしてあげたいと切に願う。2018/08/16
いっちゃん
4
何?これ、どこの国の話?ってくらい信じられない内容。冤罪で死刑囚になった四人もの人が、無罪で釈放されるまで30年以上。そんなことがあっていいのー?しかも、自白に追い込まれるまでの拷問、誘導尋問はひどすぎる。警察が、犯人を取り調べるには、第三者が間に入る法律がいると思う。これ読んだら警察なんて信用できないよ。30年、ただ刑務所にいたわけじゃない。死刑囚。いつ死刑が執行されるかわからない恐怖の毎日。あり得ないし許せない…家族のみなさんも含め、誰が人生返してあげられるの?腹立たしい内容だった…2013/11/06