内容説明
武勲は上聞に達した。だが、その栄誉は与えられず勇士は死んだ―太平洋戦争においてパラオ諸島で斃れた高垣勘二少尉。海上遊撃隊として名誉の戦死をとげ、二階級特進を賜わったはずが、実際には与えられることはなかった―その真相とは。現代に生きる責任を問い、英霊に、遺族に、戦友に捧げる鎮魂の記録を綴る。
目次
逃亡兵の抹殺
碧海の悲話
墓石の勲記
血涙の告白
勇士の母堂
遺族の宿願
白木の遺骨
戦友の道義
信頼の至情
悠久の大義
武士の心情
石の勲章
著者等紹介
舩坂弘[フナサカヒロシ]
大正9年、栃木県に生まれる。昭和15年、満蒙学校卒。16年、満州216部隊に入隊、19年、中部太平洋に参戦。21年、復員。その後、書店経営にあたり、大盛堂書店会長。南太平洋慰霊協会理事、全日本銃剣道連盟参与、東京都ユースホステル協会理事など数団体の要職につく。剣道六段教士、居合道錬士、銃剣道錬士。テキサス州名誉市民章を受ける。平成18年、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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