内容説明
数学者たちは「無限」という暴れ馬を、どのように馴致してきたか、数学的アイデアごとに切り口を決めて、考え方の発展の歴史を章ごとに辿る。
目次
数の誕生―トークン・線刻・書字板
形のロジック―初期の幾何学
算術と記数法の歴史―十進記数法による筆算という大発明
未知数への目印―Xを追って代数学へ
不滅の三角形―三角法と対数の発明
解析幾何学の誕生―座標が幾何学と代数学をつないだ
数論のはじまり―整数の中に隠れたパターンを探れ!
微積分法―物理世界が従う文法の発見
微分方程式と自然法則―数理物理学の形成
虚の数―負の数は平方根をもつか?
解析学の土台―連続・極限・関数の明確な定義
不可能な三角形―ユークリッド幾何学を超えて
対称性の数理―解けない方程式の形は?
抽象代数学の発展―数の世界から代数構造へ
ゴムシートの幾何学―「かたち」の定性的理解へ
4次元の空間―幾何学と現実世界
論理のかたち―数学の基礎を求めて
どのくらい確かなの?―偶然性の合理的な扱い方
高速計算の時代―計算機の発展と計算数学
カオスと複雑系―不規則な現象にもパターンがある
著者等紹介
スチュアート,イアン[スチュアート,イアン] [Stewart,Ian]
英国コヴェントリーのウォーリック大学教授。第一線で活躍する数学者でありながら、数学や科学を普及させるための書籍を多数執筆。こうした業績により、マイケル・ファラデー・メダル(英国王立協会)など数多くの賞を受賞している。New ScientistやScientific Americanといった世界屈指の科学雑誌に寄稿し、ブリタニカ百科事典のコンサルタントも務める。英国王立協会フェロー(2001年)
沼田寛[ヌマタヒロシ]
公立はこだて未来大学講師。京都大学理学部卒。出版社勤務、フリーのサイエンスライターを経て、2000年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 近世の市場構造と流通