戦争語彙集

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  • サイズ B6変判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784000616164
  • NDC分類 989.46
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「わたしの家も、この街も、置いていけばゴミになるの?」 「ゴミ」「星」「林檎」……戦争の体験は人が言葉に抱く意味を変えてしまった。ウクライナを代表する詩人が避難者の証言を聴き取り、77の単語と物語で構成した文芸ドキュメント。ロバート キャンベルが現地を訪ねて思索した手記とともに、自ら翻訳して紹介。

内容説明

戦争の体験は、一人ひとりが言葉に抱く意味を変えてしまっていた。ウクライナを代表する詩人が、戦火を逃れてきた避難者の支援をしながら証言を聴き取り、七七の単語と物語で構成した文芸ドキュメントを、ぜひ日本に紹介したいと願ったロバートキャンベルが自ら翻訳。現地を訪ね、危機と向き合う詩人や避難者たちの声をつぶさにたどる行程を、新たな思索として綴った手記とともにおくる。

目次

戦争語彙集(バス;スモモの木;おばあちゃん;痛み;稲妻 ほか)
戦争のなかの言葉への旅(列車から、プラットフォームに降り立つ―行き交う人々と言葉;人形劇場の舞台袖で、身をすくめる―言葉の意味が変わるとき;階段教室で、文学をめぐる話を聞く―断片としての言葉;ブチャの団地で、屋上から見えたもの―引き裂かれたランドスケープ;シェルターのなか、日々をおくる―とどまる空間で、結び合う人々;明るい部屋で、壁に立てかけられた絵を見る―破壊と花作り)

著者等紹介

スリヴィンスキー,オスタップ[スリヴィンスキー,オスタップ] [Сливинський,Остап]
詩人、翻訳家、文芸評論家、エッセイスト。ウクライナのリヴィウ出身、在住。ウクライナ・カトリック大学文芸学科准教授。中東欧文学・比較文学を教える。ペン・ウクライナ副代表。多数の受賞歴を持つ、ウクライナを代表する詩人。英語、ポーランド語、ロシア語作品のウクライナ語への翻訳も多く手掛け、さまざまな国際プロジェクトにも従事している

キャンベル,ロバート[キャンベル,ロバート] [Campbell,Robert]
近世・近代文学を専門とする日本文学研究者。文学博士。早稲田大学特命教授、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問、国文学研究資料館前館長、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケンイチミズバ

92
戦争という理不尽のリアル。今という時代性もある。悲惨で悲しいだけでない、強がりや希望やユーモアもある。普通のおばさん、お年寄り、若者、兵士の言葉。ロシア兵をにらみ返した女性、どうせ死ぬならここで死ぬからほっとてくれないかとボランティアに訴える老人、爆風で窓ガラスが飛び散るのを防ぐために貼ったテープの効果で壁に☆が映った。俳句のようなもの。決して屈しないという叫び、狙撃兵が引き金を引いた時の感覚、今まで生きてきていちばんの全力疾走をした。それはミサイルの着弾から遠ざかるため。女友達と外で雑談でもしていて。2024/06/17

藤月はな(灯れ松明の火)

67
不意に子供に戦時下にあるという事実をどう伝えればいいか、分からないという夫婦を報道したニュースを思い出さずにはいられなかった。彼らはどうしているのか。個々の体験を反映した語彙集。「バスタブ」のお風呂に入れる事への幸せ、「沈黙」の人形劇場に子供がいるのに沈黙が広がっているという異様さ、「ナンバープレート」の墓標と身分証明になるという事実。だが、個人的にショックだったのは本が収蔵されていた倉庫が死体置き場になっていたという「倉庫」。そして「熊」のその後と、この本が続くかもしれないという言葉が余りにも辛すぎる。2024/07/15

けんとまん1007

66
言葉の持つ本来の意味と、その背景を考えてしまう。それほどまでに、考えさせられるものがある。人間というものの持つ力を考える。もちろん、その一方で、こういう状況を創った側のことにも思考が及ぶ。その瞬間、その場ならではの言葉は、余計なものは一切ない。それを、どう受け取るのかが、大きなテーマだ。2024/03/05

天の川

51
リヴィウ、ハルキウ、ブチャ…数年前まで全く知らなかった地名だ。本の前半、突然に戦火に襲われ一変した生活が住民達によって語られる。短い77の話が深く深く突き刺さり、彼らが失ったものの途方もない大きさを思う。そして、同様の状況に置かれたガザの人々にも思いを馳せる。後半はロバート・キャンベルさんのウクライナ訪問記。戦争語彙集の話者との対面、大学での講義など。大学生の発言がとても心に残った。彼は言う。「生きるか死ぬかの瀬戸際にずっと立たされています。…先生は先ほどから平和が訪れたらとか、平和にならないととか、→2024/05/11

たまきら

45
侵攻で平和な日々を奪われた人たちのことばと、著者の書きおろしの二部構成になっています。今年も東京大空襲をテーマにした作品を上演するにあたり、夫婦で読みこんだのがこの本でした。夫は「ココア」、私は「妊娠」と「猫」に自分を重ねました。「おばあちゃん」と似たエピソードは証言の方から聞いたことがあります。この人たちの言葉は1945年の日本人の口から発せられたものかもしれません…。素晴らしい一冊でした。2024/03/11

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