内容説明
ムハンマドと接点を持ち、コーランの中に出てくるキリスト教徒とは誰か?また、コーランにはどのような聖書的諸伝承が見出されるのか?コーランのイエス像はどのように形成されていったのか?新約聖書学における碩学が、歴史のかなたに忘却されたユダヤ人キリスト教徒の起源と足跡を追いながら、ユダヤ教・キリスト教・イスラームの歴史的接点を探る画期的な試み。
目次
第1章 コーランの中のキリスト教徒
第2章 ナザレ人‐ナゾライ人‐キリスト者
第3章 ヘレニストとヘブライ人
第4章 エルサレムのナゾライ人―ユダヤ‐ローマ戦争勃発まで
第5章 ユダヤ‐ローマ戦争およびそれ以降
第6章 いかなる新約聖書的な伝承がコーランに見いだされるか
第7章 コーランのイエス像
第8章 旧約聖書的‐ユダヤ教的な根
結語 エルサレム岩のドームの碑文
著者等紹介
矢内義顕[ヤウチヨシアキ]
1957年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期修了。神田外語大学助教授を経て、早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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