出版社内容情報
東洲斎写楽、安藤広重、伊能忠敬、松尾芭蕉……
江戸時代の天才たちは、実は情報屋(スパイ)だった!?
絵師、測量士、棋士、医者、俳諧師……旅から旅に暮らし、権力者と強いつながりをもった彼らは、後世に残る傑作をものした裏で、情報収集に勤しんでいた……?
人伝で情報が飛び交った時代、謎多き写楽の生涯を皮切りに、傑物たちの「もうひとつの顔」に迫る!
内容説明
絵師、測量士、棋士、医者、俳諧師…。旅から旅に暮らし、権力者と強いつながりをもった彼らは、後世に残る傑作をものした裏で、情報収集に勤しんでいた…?人伝で情報が飛び交った時代、謎多き写楽の生涯を皮切りに、傑物たちの「もうひとつの顔」に迫る!
目次
序章 それは写楽の謎から始まった
第1章 東洲斎写楽スパイ伝説
第2章 旅に生きた絵師、安藤広重
第3章 伊能忠敬の調査力
第4章 天才絵師・谷文晁のネットワーク
第5章 異能の絵師、葛飾北斎の時代を見る眼
第6章 徳川幕府と将棋指し
第7章 シーボルトの光と影
第8章 俳諧師・芭蕉とその弟子の陽と陰
著者等紹介
大橋義輝[オオハシヨシテル]
ルポルタージュ作家。東京・小岩で生まれ育つ。明治大学(文芸学科)、米国サンノゼ州立大学(ジャーナリズム学科)、中国アモイ大学(中国語)、二松学舎大学(国文学科)等で学ぶ。元フジテレビ記者・プロデューサー。元週刊サンケイ記者。黒澤映画のエッセイ「私の黒澤明」で最優秀賞(夕刊フジ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫
2
旧幕時代、浮世絵師も俳諧師も測量家もみんなスパイでした!といった内容の一冊。でも、これ、推理でも考証でも謎解きでもなくて、スパイ説の前提で、年表を眺めながら空想を並べてみただけじゃないの……。お目当ては写楽スパイ説でしたが、写楽=斎藤十郎兵衛は阿波の生まれで、参勤交代のお供で江戸へ出てきたとか、若い頃は蒔絵師の弟子だったとか、どんだけ根拠があって書いているのでしょうか。一年未満だけ浮世絵師をやっていた理由についてもほとんど説明なし……。すらすら読ませる文章は巧いから、小説の形で書けばよかったのに。星3つ。2024/09/19
はるさん
1
江戸時代、遠く離れた諸藩の情報を入手するために活躍したのは、後世にも名の知れた浮世絵師や俳諧師、測量士たち。歴史の事実を踏まえて著者の想像力を全開にして、彼らの「裏の顔」を描く楽しい一冊。2024/08/09
林克也
0
読み物としてはそれなりに時間が潰せました。語尾が、遠慮というか自信の無さというか揚げ足取られないための逃げ口上というか、どうせならもっと堂々と言い切ればいいのに、という言い回しで、なんかなあ???でした。2024/10/17