内容説明
新型インフルエンザ流行を体験した政治学者は、2020年日本の新型コロナ対策に731部隊の亡霊を見た。―なぜPCR検査を受けられないのか。経産省主導の官邸官僚政治、1940年オリンピック中止の二の舞に隠れた政府の思惑、アベノマスクの真相、WHOをめぐる国際的な情報戦…新型コロナ第一波対策に見る日本政治―自助・自己責任論の破綻。
目次
第1部 安倍内閣「健康・医療戦略」の蹉跌(未知との遭遇―パンデミック第一波と日本モデル;感染源をめぐる米中情報戦とWHO;自国ファーストと政治的リーダーシップ;専門家会議、感染研と731部隊の亡霊 ほか)
第2部 2009年パンデミックの体験―発症地メキシコ滞在記(パンデミック前夜のメキシコ;「鳴呼、哀れなるメヒコ、かくもアメリカに近く」;日本への緊急帰国、メキシコ滞在者の隔離;平常に戻ったメキシコ、異常状態が続く日本 ほか)
著者等紹介
加藤哲郎[カトウテツロウ]
一橋大学名誉教授。1947年岩手県盛岡市生まれ。東京大学法学部卒業。博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、などを歴任。専門は政治学・現代史。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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