内容説明
日本の法科大学院のモデルになったアメリカ・ロースクールの惨状。高騰する授業料、ロースクール生の抱える高額の借金、法律家としての就職率の低下、ロースクールへの志願者の減少、格付け競争のもたらした虚偽の数字操作…。ここ数年の間に暴露されつつあるアメリカ・ロースクールの危機的状況を、ロースクール学長を務めた著者が、自らの体験を踏まえて怒りを持って告発!日本の法科大学院、法曹関係者必読の書。
目次
第1部 自主統制への衝動(アメリカ司法省、アメリカ法曹協会を訴える;なぜロースクールは3年なのか;教員がアメリカ法曹協会認証基準の変更に戦いを挑む)
第2部 ロースクール教授について(講義の負担を減らすが、給料は上げる;研究の追求のコストと結果;教授が増え、予算も増える)
第3部 USニュースの格付け(ランク付けの威力と弊害;法律学界における有害な進展)
第4部 壊れた経済モデル(授業料高騰と借金の増大;授業料急上昇のわけ;ロースクールのコストパフォーマンス;学生への警告;ロースクールへの警告;前進への道)
著者等紹介
タマナハ,ブライアン[タマナハ,ブライアン] [Tamanaha,Brian Z.]
ワシントン大学ロースクール、ウィリアム・ガーディナー・ハモンド記念法学教授。オレゴン大学卒業、ボストン大学法務博士課程修了。ハーバード大学法学博士課程修了。法学博士(ハーバード大学)
樋口和彦[ヒグチカズヒコ]
東北大学法学部卒業、IUPUIインディアナポリス校ロースクール修士課程修了。弁護士
大河原眞美[オオカワラマミ]
高崎経済大学地域政策学部教授。地域政策学部長、地域政策研究科長を経て、2013年4月より図書館長。上智大学外国語学部英語学科卒業、ウィスコンシン大学マディソン校文学修士(英語言語学)。シドニー大学文学博士(法言語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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