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内容説明
歴史において変わらない人間の在り方とは何か。大震災の記録には多くの“貢献”する態度で働く“人間”が描かれている。藤沢周平の作品世界にも共鳴するこの“貢献人”という人間像から、われわれの“人間”としての「これから」への普遍的な基盤を探る。
目次
1 本書の問い―「貢献人」という人間像をめぐって‐および「貢献」・「人間」の語義について(“貢献”する態度と“人間”であること;「貢献」・「人間」の語義について)
2 本書の問いが立てられる背景―東日本大震災の記録を顧みて(「いま」の状況における態度の取り方への問いと答えについて考える)
3 「貢献人」という人間像への問いに対する原理的な答え(「ホモ・コントリビューエンス」;「同胞の精神」をめぐるキリスト教的伝統;「愛」をめぐる儒教的伝統)
4 藤沢周平の作品世界における「貢献人」という人間像(藤沢周平の作品世界における「にんげん」の捉え方と“貢献”する態度の描写)
5 本書の問いへの答え―“貢献”する態度と“人間”として生きるということ(東日本大震災の記録・原理的な立場(「貢献心」・キリスト教的伝統・儒教的伝統)・藤沢周平の作品世界はわれわれに何を示唆するか)
著者等紹介
幸津國生[コウズクニオ]
1943年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。都留文科大学勤務をへてドイツ・ボーフム大学ヘーゲル・アルヒーフ留学(Dr.phil.取得)。日本女子大学定年退職。日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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